2012/09/11
これまで、へら鮒釣りの野釣りで釣れると困る外道は鯉、レンギョの2種であった。
ちなみに、以下、関東利根川水系での話です。
レンギョは利根川水系にしか居ないそうなので。
どちらも1mクラスにまで成長する大型魚で釣れると場が荒れ、ハリスを切られ、ヘタをすると竿まで折られる・・・というのでへら師には昔から嫌われている。
レンギョに至ってはヌルが酷い為、小型でも玉網ではすくえず、運良くバレたとしてもハリスがヌルヌルになったりして使い物にならなくなるという迷惑具合。
どちらも困った魚なのだが、釣らない為のそれなりの対処方法があり、これらの魚が入れ食いになるという事は滅多に無かった。
長年の研究の賜である。
ところが、この外道を釣らない様に研究・苦心して、なんとか釣れなくなったと思ったら、近年、第三の最強最悪の外道が現れた。
略称「アメナマ」、通称「アメリカナマズ」、正式名称「チャネルキャットフィッシュ」である。
コイツね。
名前の通り外来種のナマズである。
近年、爆発的に利根川水系で繁殖しており、その迷惑具合はニュースでも取り上げる程である。
ニュースでは「漁師に迷惑」という事で取り上げられているのだが、へら師にもムチャクチャ迷惑である。
「最強最悪の外道」と書いたが、これは従来の外道の鯉・レンギョの悪い所を併せ持った上、さらに輪を掛けて悪いところがあるからである。
以下に列挙してみよう。
1.体長は1m程になる
2.ヌルが酷い
3.群れで居る事が多い
4.主に底で釣れるが、宙でも釣れる
5.食欲旺盛である
6.見た目が気持ち悪い
7.トゲがあり、うかつに掴むと怪我をする
8.トゲがあるので、こんな魚を食う魚・鳥も居ない様で繁殖し放題
はっきり言ってへら師にとって良い所は一つも無い・・・。
引きは強いし、大型になるのでアメナマ専門で釣りする人には良いターゲットなんだろうが~。
底釣りをやっていて群れに当たるとコイツが入れ食いになる。
はっきり言って釣りにならない。
「魚に罪は無い」と言うが、ここまで酷いと本格的に駆除して欲しいものである。