殿(との)をさゝぐるときに謳(うた)へるダビデのうた
ヱホバよわれ汝(なんぢ)をあがめん なんぢ我をおこしてわが仇(あた)のわがことによりて喜ぶをゆるし給(たま)はざればなり
わが神ヱホバよわれ汝によばはれば汝われをいやしたまへり
ヱホバよ汝わがたましひを陰府(よみ)よりあげ我をながらへしめて墓にくだらせたまはざりき
ヱホバの聖徒(せいと)よ ヱホバをほめうたへ奉(まつ)れ きよき名(みな)に感謝せよ
その怒(いかり)はたゞしばしにてその惠(めぐみ)はいのちとともにながし 夜はよもすがら泣(なき)かなしむとも朝(あした)にはよろこびうたはん
われ安(やす)けかりしときに謂(いへら)く とこしへに動かさるゝことなからんと
ヱホバよなんぢ惠(めぐみ)をもてわが山をかたく立(たゝ)せたまひき 然(しか)はあれどなんぢ面(みかほ)をかくしたまひたれば我おぢまどひたり
ヱホバよわれ汝によばはれり 我ひたすらヱホバにねがへり
われ墓にくだらばわが血なにの益(えき)あらん 塵(ちり)はなんぢを讃(ほめ)たゝへんや なんぢの眞理(まこと)をのべつたへんや
ヱホバよ聴(きゝ)たまへ われを憐(あはれ)みたまヘ ヱホバよ願くはわが助(たすけ)となりたまへ
なんぢ踴躍(をどり)をもてわが哀哭(なげき)にかへ わが麁服(あらたへ)をとき歓喜(よろこび)をもてわが帯(おび)としたまへり
われ榮(さかえ)をもてほめうたひつゝ黙(もだ)すことなからんためなり わが神ヱホバよ われ永遠(とこしへ)になんぢに感謝せん