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なんぢ孕（はら）まず子をうまざるものよ歌うたふべし 産（うみ）のくるしみなきものよ聲（こゑ）をはなちて謳（うた）ひよばはれ 夫（をつと）なきものの子はとつげるものの子よりおほしと 此（こ）はヱホバの聖言（みことば）なり
汝（なんぢ）が幕屋（まくや）のうちを廣（ひろ）くし なんぢが住居（すまひ）のまくをはりひろげて吝（をし）むなかれ 汝の綱（つな）をながくし なんぢの杙（くゐ）をかたくせよ
そはなんぢが右に左にひろごり なんぢの裔（すゑ）はもろもろの國（くに）をえ 荒廢（あれすた）れたる邑（まち）をもすむべき所となさしむべし
懼（おそ）るゝなかれなんぢ恥（はづ）ることなからん 惶（あわ）てふためくことなかれ汝はぢしめらるゝことなからん 若きときの恥（はぢ）をわすれ寡婦（やもめ）たりしときの恥辱（はづかしめ）をふたゝび覺（おぼゆ）ることなからん
なんぢを造り給（たま）へる者はなんぢの夫（をつと）なり その名は萬軍（ばんぐん）のヱホバ なんぢを贖（あがな）ひ給（たま）ふものはイスラエルの聖者（せいしゃ）なり 全世界の神ととなへられ給（たま）ふべし
ヱホバ汝（なんぢ）をまねきたまふ 棄（すて）られて心うれふる妻また若きとき嫁（とつぎ）てさられたる妻をまねくがごとしと 此（こ）はなんぢの神のみことばなり
我（われ）しばし汝（なんぢ）をすてたれど大（おほい）なる憐憫（あはれみ）をもて汝をあつめん
わが忿恚（いきどほり）あふれて暫（しばら）くわが面（かほ）をなんぢに隱（かく）したれど 永遠（とこしへ）のめぐみをもて汝（なんぢ）をあはれまんと 此（こ）はなんぢをあがなひ給（たま）ふヱホバの聖言（みことば）なり
このこと我にはノアの洪水のときのごとし 我むかしノアの洪水をふたゝび地にあふれ流るゝことなからしめんと誓（ちか）ひしが そのごとく我ふたゝび汝をいきどほらず 再びなんぢを責（せめ）じとちかひたり
山はうつり岡はうごくとも わが仁慈（いつくしみ）はなんぢよりうつらず 平安（やすき）をあたふるわが契約（けいやく）はうごくことなからんと 此（こ）はなんぢを憐（あはれ）みたまふヱホバのみことばなり
なんぢ苦しみをうけ暴風（はやち）にひるがへされ安慰（なぐさめ）をえざるものよ 我うるはしき彩色（いろどり）をなしてなんぢの石をすゑ 靑き玉をもてなんぢの基（もとゐ）をおき
くれなゐの玉をもてなんぢの櫓（やぐら）をつくり むらさきの玉をもてなんぢの門をつくり なんぢの境内（さかひのうち）はあまねく寳石（はうせき）にてつくるべし
又なんぢの子輩（こら）はみなヱホバに敎（をしへ）をうけ なんぢの子輩（こら）のやすきは大（おほい）ならん
なんぢ義（ぎ）をもて堅（かた）くたち 虐待（しへたげ）よりとほざかりて慴（をづ）ることなく また恐懼（おそれ）よりとほざかるべし そは恐懼（おそれ）なんぢに近づくことなければなり
縦（たと）ひかれら群集（むれつど）ふとも我によるにあらず 凡（すべ）てむれつどひて汝（なんぢ）をせむる者はなんぢの故（ゆゑ）にたふるべし
みよ炭火（すみび）をふきおこして用（もち）ゐべき器（うつは）をいだす鐵工（かなだくみ）はわが創造するところ 又あらし滅（ほろ）ぼす者もわが創造するところなり
すべてなんぢを攻（せめ）んとてつくられしうつはものは利（り）あることなし 興起（おこりた）ちてなんぢとあらそひ訴（うた）ふる舌はなんぢに罪（つみ）せらるべし これヱホバの僕等（しもべら）のうくる産業なり 是（これ）かれらが我よりうくる義なりとヱホバのたまへり
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