ギテトの琴(こと)にあはせて伶長(うたのかみ)にうたはしめたるコラの子のうた
萬軍(ばんぐん)のヱホバよなんぢの帷幄(あげばり)はいかに愛すべきかな
わが霊魂(たましひ)はたえいるばかりにヱホバの大庭(おほには)をしたひ わが心わが身はいける神にむかひて呼(よば)ふ
誠(まこと)やすゞめは窩(やどり)をえ燕子(つばくらめ)はその雛(ひな)をいるる巣(す)をえたり萬軍のヱホバわが王わが神よ これなんぢの祭壇(さいだん)なり
なんぢの家にすむものは福(さいは)ひなり かゝる人はつねに汝をたゝへまつらん セラ
その力なんじにあり その心シオンの大路(おほぢ)にある者はさいはひなり
かれらは涙の谷をすぐれども其處(そこ)をおほくの泉あるところとなす また前の雨はもろもろの惠(めぐみ)をもて之(これ)をおほへり
かれらは力より力にすゝみ遂(つひ)におのおのシオンにいたりて神にまみゆ
ばんぐんの神ヱホバよわが祈(いのり)をきゝたまへ ヤコブの神よ耳をかたぶけたまへ セラ
われらの盾(たて)なる神よ みそなはして なんぢの受膏者(じゆかうじゃ)の顔をかへりみたまへ
なんぢの大庭にすまふ一日は千日にもまされり われは惡の幕屋にをらんよりは 寧(むし)ろわが神のいへの門守(かどもり)とならんことを欲(ねが)ふなり
そは神ヱホバは日なり盾(たて)なり ヱホバは恩(おん)とえいくわうとをあたへ直(なほ)くあゆむものに善物(よきもの)をこばみたまふことなし
萬軍(ばんぐん)のヱホバよなんぢに依賴(よりたの)むものはさいはひなり