神よねがはくは我をさばき 情(なさけ)しらぬ民にむかひてわが訟(うたへ)をあげつらひ詭計(たばかり)おほきよこしまなる人より我をたすけいだし給(たま)へ
なんぢはわが力の神なり なんぞ我をすてたまひしや 何ぞわれは仇(あた)の暴虐(しへたげ)によりてかなしみありくや
願(ねがは)くはなんぢの光となんぢの眞理(まこと)とをはなち我をみちびきてその聖山(きよきやま)とその帷幄(あげばり)とにゆかしめたまへ
さらばわれ神の祭壇(さいだん)にゆき又わがよろこびよろこぶ神にゆかん あゝ神よわが神よわれ琴(こと)をもてなんぢを讃(ほめ)たゝへん
あゝわが霊魂(たましひ)よなんぢなんぞうなたるゝや なんぞわが衷(うち)におもひみだるゝや なんぢ神によりて望(のぞみ)をいだけ 我なほわが面(かほ)のたすけなるわが神をほめたゝふべければなり