アサフのうた
かみは神のつどひの中にたちたまふ 神はもろもろの神のなかに審判(さばき)をなしたまふ
なんぢらは正(たゞし)からざる審判(さばき)をなし あしきものの身をかたよりみて幾何時(いくそのとき)をへんとするや セラ
よわきものと孤兒(みなしご)とのためにさばき苦しむものと乏(とも)しきものとのために公平(こうへい)をほどこせ
弱きものと貧(まづ)しきものとをすくひ彼等をあしきものの手よりたすけいだせ
かれらは知ることなく悟(さと)ることなくして暗中(くらきなか)をゆきめぐりぬ 地のもろもろの基(もとゐ)はうごきたり
我(われ)いへらく なんぢらは神なり なんぢらはみな至上者(いとたかきもの)の子なりと
然(され)どなんぢらは人のごとくに死(しに)もろもろの侯(きみ)のなかの一人のごとく仆(たふ)れん
神よおきて全地をさばきたまへ 汝(なんぢ)もろもろの國(くに)を嗣(つぎ)たまふべければなり