女音(をんなのこゑ)のしらべにしたがひて伶長(うたのかみ)にうたはしめたるコラの子のうた
神はわれらの避所(さけどころ)また力なり なやめるときの最(いと)ちかき助(たすけ)なり
さればたとひ地はかはり山はうみの中央(もなか)にうつるとも我儕(われら)はおそれじ
よしその水はなりとゞろきてさわぐとも その溢(あふ)れきたるによりて山はゆるぐとも何かあらん セラ
河(かは)あり そのながれは神のみやこをよろこばしめ至上者(いとたかきもの)のすみたまふ聖所(せいじょ)をよろこばしむ
神そのなかにいませば都(みやこ)はうごかじ 神は朝つとにこれを助けたまはん
もろもろの民はさわぎたち もろもろの國はうごきたり 神その聲(こゑ)をいだしたまへば 地はやがてとけぬ
萬軍(ばんぐん)のヱホバはわれらとともなり ヤコブの神はわれらのたかき櫓(やぐら)なり セラ
きたりてヱホバの事跡(みわざ)をみよ ヱホバはおほくの懼(おそ)るべきことを地になしたまへり
ヱホバは地のはてまでも戰闘(たゝかひ)をやめしめ弓(ゆみ)ををり戈(ほこ)をたち戰車(いくさぐるま)を火にてやきたまふ
汝等(なんぢら)しづまりて我の神たるをしれ われはもろもろの國(くに)のうちに崇(あが)められ全地にあがめらるべし
萬軍(ばんぐん)のヱホバはわれらと偕(とも)なり ヤコブの神はわれらの高きやぐらなり セラ