イスラエルにかゝはるヱホバの言詞(ことば)の重負(おもに)
ヱホバ即(すなは)ち天を舒(の)べ地の基(もとゐ)を置(す)ゑ人のうちの靈魂(たましひ)を造(つく)る者言(いひ)たまふ
視(み)よ我(われ)ヱルサレムをしてその周圍(まはり)の國民(くにびと)を蹌踉(よろぼ)はする杯(さかづき)とならしむべしヱルサレムの攻圍(せめかこ)まるゝ時是(これ)はユダにも及(およ)ばん
其日(そのひ)には我ヱルサレムをして諸(もろもろ)の國民に對(むか)ひて重石(おもいし)とならしむべし之(これ)を持擧(もちあぐ)る者は大傷を受(うけ)ん地上の諸國みな集りて之(これ)に攻寄(せめよす)べし
ヱホバ言(いひ)たまふ當日(そのひ)には我(われ)一切(すべて)の馬を撃(うち)て駭(おどろ)かせその騎手(のりて)を撃(うち)て狂(くる)はせん而(しか)して我ユダの家の上に我(わが)目を開き諸(もろもろ)の國民の馬を撃(うち)て盲(めくら)になすべし
ユダの牧伯(つかさ)等その心の中(うち)に謂(いは)んヱルサレムの居民(きょみん)はその神(かみ)萬軍(ばんぐん)のヱホバに由(より)て我(わが)力となるべしと
當日(そのひ)には我ユダの牧伯(つかさ)等をして薪(たきゞ)の下にある火盤(ひざら)のごとく麥束(むぎたば)の下にある炬火(たいまつ)のごとくならしむべし彼等は右左にむかひその周圍(まはり)の國民を盡(ことごと)く焚(やか)んヱルサレム人(びと)はなほヱルサレムにてその本(もと)の處(ところ)に居(をる)ことを得(う)べし
ヱホバまづユダの幕屋(まくや)を救(すく)ひたまはん是(これ)ダビデの家の榮(さかえ)およびヱルサレムの居民の榮(さかえ)のユダに勝(まさ)ること無(なか)らんためたり
當日(そのひ)ヱホバ、ヱルサレムの居民を護(まも)りたまはん彼らの中の弱き者もその日にはダビデのごとくなるべしまたダビデの家は神のごとく彼らに先だつヱホバの使(つかひ)のごとくなるべし
その日には我ヱルサレムに攻(せめ)きたる國民をことごとく滅(ほろぼ)すことを務(つと)むべし
我ダビデの家およびヱルサレムの居民に恩惠(めぐみ)と祈祷(いのり)の靈(れい)をそゝがん彼等はその刺(さし)たりし我を仰(あふ)ぎ觀(み)獨子(ひとりご)のため哭(なげ)くがごとく之(これ)がために哭(なげ)き長子(うひご)のために悲しむがごとく之(これ)がために痛(いた)く悲(かな)しまん
その日にはヱルサレムに大(おほい)なる哀哭(なげき)あらん是(これ)はメギドンの谷なるハダデリンモンに在(あり)し哀哭(なげき)のごとくなるべし
國中(こくちう)の族(やから)おのおの別(わか)れ居(ゐ)て哀哭(なげく)べし即(すなは)ちダビデの家の族(やから)別れ居て哀哭(なげ)きその妻等別れ居て哀哭(なげ)きナタンの家の族(やから)別れ居て哀哭(なげ)きその妻等別れ居て哀哭(なげ)かん
レビの家の族(やから)別れ居て哀哭(なげ)きその妻等別れ居て哀哭(なげ)きシメイの族(やから)別れ居て哀哭(なげ)きその妻等わかれ居て哀哭(なげ)かん
その他の族(やから)も凡(すべ)て然(しか)りすなはち族(やから)おのおの別れ居て哀哭(なげ)きその妻等別れ居て哀哭(なげ)くべし