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智慧（ちゑ）はその家を建て その七（なゝつ）の柱を[きり]成（な）し
その畜（けもの）を宰（ほふ）り その酒を混和（まぜあは）せ その筵（ふるまひ）をそなへ
その婢女（はしため）をつかはして邑（まち）の高處（たかきところ）に呼（よば）はりいはしむ
拙者（つたなきもの）よこゝに來（きた）れと また智慧（ちゑ）なき者にいふ
汝等きたりて我が糧（かて）を食（くら）ひ わがまぜあはせたる酒をのみ
拙劣（つたなき）をすてて生命（いのち）をえ 聰明（さとり）のみちを行（あゆ）め
嘲笑者（あざけるもの）をいましむる者は恥（はぢ）を己（おのれ）にえ 惡人（あしきひと）を責むる者は疵（きず）を己（おのれ）にえん
嘲笑者（あざけるもの）を責むることなかれ 恐（おそら）くは彼なんぢを惡（にく）まん 智慧（ちゑ）ある者をせめよ 彼なんぢを愛せん
智慧（ちゑ）ある者に授（さづ）けよ 彼はますます智慧（ちゑ）をえん 義者（たゞしきもの）を教へよ 彼は知識に進まん
ヱホバを畏（おそ）るゝことは智慧（ちゑ）の根本（もと）なり 聖者（きよきもの）を知るは聰明（さとり）なり
我により汝の日は多くせられ 汝のいのちの年は増（ます）べし
汝もし智慧（ちゑ）あらば自己（おのれ）のために智慧（ちゑ）あるなり 汝もし嘲（あざけ）らば汝ひとり之（これ）を負（おは）ん
愚（おろか）なる婦（をんな）は嘩（さわが）しく且（かつ）つたなくして何事をも知らず
その家の門（かど）に坐（ざ）し 邑（まち）のたかき處（ところ）にある座にすわり
道をますぐに過（すぐ）る往來（ゆきゝ）の人を招（まね）きていふ
拙者（つたなきもの）よこゝに來（きた）れと また智慧（ちゑ）なき人にむかひては之（これ）にいふ
竊（ぬす）みたる水は甘く 密（ひそ）かに食（くら）ふ糧（かて）は美味（よきあぢ）ありと
彼處（かしこ）にある者は死（しに）し者 その客は陰府（よみ）のふかき處（ところ）にあることを是等（これら）の人は知らざるなり
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