ベルは伏(ふ)しネボは屈(かゞ)む かれらの像はけものと家畜(けだもの)とのうへにあり なんぢらが擡(もた)げあるきしものは荷(に)となりて疲れおとろへたるけものの負(おふ)ところとなりぬ
かれらは屈(かゞ)み かれらは共にふし その荷となれる者をすくふこと能(あた)はずして己(おのれ)とらはれゆく
ヤコブの家よイスラエルのいへの遺(のこ)れるものよ 腹(はら)をいでしより我におはれ胎(たい)をいでしより我にもたげられしものよ 皆われにきくべし
なんぢらの年老(としおゆ)るまで我はかはらず白髮となるまで我なんぢらを負(おは)ん 我つくりたれば擡(もた)ぐべし我また負(お)ひかつ救(すく)はん
なんぢら我をたれに比べ たれに配(たぐ)ひ たれに擬(なず)らへ かつ相(あひ)くらぶべきか
人々ふくろより黄金(こがね)をかたぶけいだし權衡(はかり)をもて白銀(しろかね)をはかり金工(かなだくみ)をやとひてこれを神につくらせ之(これ)にひれふして拜(をが)む
彼等はこれをもたげて肩にのせ 負(お)ひゆきてその處(ところ)に安置す すなはち立(たち)てその處(ところ)をはなれず 人これにむかひて呼(よば)はれども答ふること能(あた)はず 又これをすくひて苦難(なやみ)のうちより出(いだ)すことあたはず
なんぢら此事(このこと)をおもひいでて堅(かた)くたつべし 悖逆者(そむけるもの)よこのことを心にとめよ
汝等いにしへより以來(このかた)のことをおもひいでよ われは神なり我のほかに神なし われは神なり我のごとき者なし
われは終(をはり)のことを始(はじめ)よりつげ いまだ成(なら)ざることを昔よりつげ わが謀畧(はかりごと)はかならず立つといひ すべて我(わ)がよろこぶことを成(なさ)んといへり
われ東より鷲(わし)をまねき遠國(とほきくに)よりわが定(さだ)めおける人をまねかん 我このことを語りたれば必らず來(きた)らすべし 我このことを謀(はか)りたればかならず成(な)すべし
なんぢら心かたくなにして義(ぎ)にとほざかるものよ我にきけ
われわが義をちかづかしむ可(べけ)ればその來(きた)ること遠からず わが救(すくひ)おそからず 我すくひをシオンにあたへ わが榮光(えいくわう)をイスラエルにあたへん