ギテトの琴にあはせて伶長(うたのかみ)にうたはしめたるダビデの歌
われらの主(しゆ)ヱホバよ なんぢの名(みな)は地にあまねくして尊(たふと)きかな その榮光(えいくわう)を天におきたまへり
なんぢは嬰兒(をさなご)ちのみごの口により力の基(もとゐ)をおきて敵にそなへたまへり こは仇人(あたびと)とうらみを報(むくゆ)るものを鎭静(おししづ)めんがためなり
我(われ)なんぢの指のわざなる天を観(み)なんぢの設(まう)けたまへる月と星とをみるに
世人(よのひと)はいかなるものなればこれを聖念(みこゝろ)にとめたまふや 人の子はいかなるものなればこれを顧(かへり)みたまふや
只(たゞ)すこしく人を神よりも卑(ひくゝ)つくりて榮(さかえ)と尊貴(たふとき)とをかうぶらせ
またこれに手(みて)のわざを治(をさ)めしめ萬物(よろづのもの)をその足下(あしのした)におきたまへり
すべての羊(ひつじ)うし また野の獣(けもの)
そらの鳥 うみの魚 もろもろの海路(うみぢ)をかよふものをまで皆しかなせり
われらの主ヱホバよ なんぢの名(みな)は地にあまねくして尊(たふと)きかな