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ヱホバの言（ことば）われに臨（のぞ）みて言ふ
人の子よ汝（なんぢ）鞫（さば）かんとするや此（この）血を流すところの邑（まち）を鞫（さば）かんとするや汝これにその諸（もろもろ）の憎（にく）むべき事を示して
言へ主（しゆ）ヱホバかく言ふ己（おのれ）の中に血を流してその罰（つみ）せらるゝ時を來（きた）らせ己（おのれ）の中（うち）に偶像を作りてその身を汚（けが）すところの邑（まち）よ
汝（なんぢ）はその流せる血によりて罪を得（え）その作れる偶像をもて身を汚（けが）し汝の日を近づかせすでに汝の年にいたれり是故（このゆゑ）に我汝を國々の嘲（あざけり）とならしめ萬國（ばんこく）の笑（わらひ）とならしむべし
汝（なんぢ）に近き者も遠き者も汝が名の汚（けが）れたると混亂（みだれ）の多きとを笑はん
視（み）よイスラエルの君等（きみたち）各（おのおの）その力にしたがひて血を流さんと汝の中（うち）にをる
彼ら汝の中にて父母を賤（いやし）め汝の中にて他國（よそぐに）の人を虐（しへた）げ汝の中にて孤兒（みなしご）と寡婦（やもめ）を惱（なや）ますなり
汝（なんぢ）わが聖（きよ）き物を賤（いやし）めわが安息日（あんそくにち）を汚（けが）す
人を譖（しこ）づる者血を流さんと汝の中（うち）にあり人汝の中にて山の上に食をなし汝の中にて邪淫（じゃいん）をおこなひ
汝の中にてその父の妻に交（まじは）り汝の中にて月經（つき）のさはりに穢（けが）れたる婦女（をんな）を犯（をか）す
又汝の中にその鄰（となり）の妻と憎（にく）むべき事をおこなふものあり邪淫（じゃいん）をおこなひてその嫁（よめ）を犯（をか）すものありその父の女（むすめ）なる己（おのれ）の姉妹を犯すものあり
人汝の中にて賄賂（まひなひ）をうけて血を流すことをなすなり汝は利と息を取り汝の隣（となり）の物を掠（かす）め取り又我を忘る主ヱホバこれを言ふ
見よ我（われ）汝（なんぢ）が掠（かす）めとる事をなし且（かつ）血を汝の中に流すによりて我手（わがて）を拍（う）つ
我が汝を攻（せむ）る日には汝の心堅（かた）く立ち汝の手強くあることを得（え）んや我ヱホバこれを言ひこれをなすなり
我（われ）汝を異邦（ことくに）の中（うち）に散（ちら）し國々の中に播（ま）き全く汝の汚穢（けがれ）を取（とり）のぞくべし
汝（なんぢ）は己（おのれ）の故（ゆゑ）によりて異邦人（ことくにびと）の目に汚（けが）れたる者と見えん而（しか）して汝我のヱホバなるを知（しる）べし
ヱホバの言（ことば）また我にのぞみて言ふ
人の子よイスラエルの家は我に渣滓（くづ）のごとくなれり彼等は凡（すべ）て爐（ろ）の中の銅（あかゞね）錫（すゞ）鐵（くろがね）鉛（なまり）のごとし彼らは銀（しろかね）の渣滓（くづ）のごとく成（な）れり
此故（このゆゑ）に主（しゆ）ヱホバかく言ふ汝らは皆（みな）渣滓（くづ）となりたれば視（み）よ我なんぢらをヱルサレムの中に集む
人の銀（しろかね）銅（あかゞね）鐵（くろがね）鉛（なまり）錫（すゞ）を爐（ろ）の中に集め火を吹（ふき）かけて鎔（とか）すが如（ごと）く我怒（いかり）と憤（いきどほり）をもて汝らを集め入（いれ）て鎔（とか）すべし
即（すなは）ち我汝らを集め吾怒（わがいかり）の火を汝らに吹（ふき）かけん汝らはその中に鎔（とけ）ん
銀（しろかね）の爐（ろ）の中に鎔（とく）るがごとくに汝らはその中に鎔（と）け我ヱホバが怒（いかり）を汝らに斟（そゝ）ぎしを知（しる）にいたらん
ヱホバの言（ことば）われに臨（のぞ）みて言ふ
人の子よ是（これ）に言ふべし汝（なんぢ）は怒（いかり）の日に日も照（てら）ず雨もふらざる地なり
預言者等の徒黨（とたう）その中にありその食を撕（さ）くところの吼（ほゆ）る獅子（しゝ）のごとくに彼らは靈魂（たましひ）を呑（の）み財寶（たから）と貴（たつと）き物を取り寡婦（やもめ）をその中に多くす
その祭司等はわが法（おきて）を犯しわが聖（きよ）き物を汚（けが）し聖（きよ）きと聖（きよ）からざるとの區別（わかち）をなさず潔（いさぎよ）きと穢（けがれ）たるとの差別（けぢめ）を敎（をし）へずその目を掩（おほ）ひてわが安息日（あんそくにち）を顧（かへり）みず我はかれらの中（うち）に汚（けが）さる
その中にある公伯等（きみたち）は食（ゑば）を撕（さ）くところの豺狼（おほかみ）のごとくにして血をながし靈魂（たましひ）を滅（ほろぼ）し物を掠（かす）めとらんとす
その預言者等は灰砂（しっくい）をもて是等（これら）を塗り虚浮物（いつはりもの）を見（み）僞（いつはり）の占卜（うらなひ）を人になしヱホバの告（つげ）あらざるに主（しゆ）ヱホバかく言（いひ）たまふと言ふなり
國（くに）の民は暴虐（しへたげ）をおこなひ奪ふ事をなし難（なや）める者と貧（まづし）き者を掠（かす）め道に反（そむ）きて他國の人を虐（しへた）ぐ
我（われ）一箇（ひとり）の人の國（くに）のために石垣を築き我前（わがまへ）にあたりてその破壞處（くづれぐち）に立ち我をして之（これ）を滅（ほろぼ）さしめざるべき者を彼等の中に尋（たづぬ）れども得（え）ざるなり
主（しゆ）ヱホバいふ是故（このゆゑ）に我わが怒（いかり）を彼らに斟（そゝ）ぎわが憤（いきどほり）の火をもて彼らを滅（ほろぼ）し彼らの行爲（おこなひ）をその首（かうべ）に報（むく）ゆ
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