安息日(あんそくにち)にもちゐる歌なり 讃美(さんび)なり
いとたかき者よヱホバにかんしやし聖名(みな)をほめたゝふるは善(よき)かな
あしたに汝(なんぢ)のいつくしみをあらはし 夜々なんぢの眞實(まこと)をあらはすに
十絃(とをを)のなりものと筝(さう)とをもちゐ 琴(こと)の妙(たへ)なる音をもちゐるはいと善(よき)かな
そはヱホバよ なんぢその作爲(みわざ)をもて我をたのしませたまへり 我なんぢの手(みて)のわざをよろこびほこらん
ヱホバよ汝のみわざは大(おほい)なるかな汝のもろもろの思念(おもひ)はいとふかし
無知者(しれもの)はしることなく愚(おろか)なるものは之(これ)をさとらず
惡(あし)きものは草のごとくもえいで 不義をおこなふ衆庶(もろもろ)はさかゆるとも 遂(つひ)にはとこしへにほろびん
されどヱホバよ汝(なんぢ)はとこしへに高處(たかきところ)にましませり
ヱホバよ吁(あゝ)なんぢの仇(あた)あゝなんぢの仇(あた)はほろびん 不義をおこなふ者はことごとく散(ちら)されん
されど汝わが角(つの)をたかくあげて 野の牛のつののごとくならしめたまへり 我はあたらしき膏(あぶら)をそゝがれたり
又わが目はわが仇(あた)につきて願(ねが)へることを見(み)わが耳はわれにさからひておこりたつ惡をなすものにつきて願へることをきゝたり
義(たゞ)しきものは棕櫚(しゆろ)の樹のごとく榮(さか)え レバノンの香柏(かうはく)のごとくそだつべし
ヱホバの宮にうゑられしものはわれらの神の大庭(おほには)にさかえん
かれらは年老(としおい)てなほ果(み)をむすび豊かにうるほひ緑の色みちみちて
ヱホバの直(なほ)きものなることを示すべし ヱホバはわが巌(いは)なりヱホバには不義(ふぎ)なし