ダビデの歌
ヱホバよねがはくはわれを鞫(さば)きたまへ われわが完全(またき)によりてあゆみたり 然(しか)のみならず我たゆたはずヱホバに依頼(よりたの)めり
ヱホバよわれを糺(たゞ)しまた試(こゝろ)みたまへ わが腎(むらと)とこゝろとを錬(ねり)きよめたまへ
そは汝(なんぢ)のいつくしみわが眼前(まのあたり)にあり 我はなんぢの眞理(まこと)によりてあゆめり
われは虚(むな)しき人とともに座(すわ)らざりき 惡をいつはりかざる者とともにはゆかじ
惡をなすものの會(つどひ)をにくみ惡者(あしきもの)とともにすわることをせじ
われ手をあらひて罪なきをあらはす ヱホバよ斯(かく)てなんぢの祭壇をめぐり
感謝のこゑを聞(きこ)えしめ すべてなんぢの奇(くす)しき事(みわざ)をのべつたへん
ヱホバよ我なんぢのまします家となんぢが榮光のとゞまる處(ところ)とをいつくしむ
願(ねがは)くはわがたましひを罪人とともに わが生命(いのち)を血をながす者とともに取收(とりをさ)めたまふなかれ
かゝる人の手にはあしきくはだてあり その右の手は賄賂(まひなひ)にてみつ
されどわれはわが完全(またき)によりてあゆまん 願くはわれをあがなひ我をあはれみたまへ
わがあしは平坦(たひらか)なるところにたつ われもろもろの會(つどひ)のなかにてヱホバを讃(ほめ)まつらん