エフライムは風をくらひ東風(こち)をおひ日々に詐僞(いつはり)と暴逆(あらび)とを増(まし)くはへアツスリヤと契約(けいやく)を結び油をエジプトに餽(おく)れり
ヱホバはユダと爭辨(あらそひ)をなしたまふヤコブをその途(みち)にしたがひて罰(ばつ)しその行爲(おこなひ)にしたがひて報(むく)いたまふ
ヤコブは胎(はら)にゐし時その兄弟の踵(くびす)をとらへまた己(おの)が力をもて神と角力(すまひ)あらそへり
かれは天の使(つかひ)と角力(すまひ)あらそひて勝ちなきて之(これ)に恩(めぐみ)をもとめたり彼はベテルにて神にあへり其處(そこ)にて神われらに語(ものい)ひたまへり
これは萬軍(ばんぐん)の神ヱホバなりヱホバは其(その)記念の名なり
然(され)ばなんぢの神にかへり矜恤(あはれみ)と公義(たゞしき)とをまもり恒(つね)になんぢの神を仰(あふ)ぐべし
彼はカナン人(びと)(商賈(あきうど))なりその手に詭詐(いつはり)の權衡(はかり)をもち好(このん)であざむき取(とる)ことをなす
エフライムはいふ誠(まこと)にわれは富(とめ)る者となれり我は身に財寳(ざいはう)をえたり凡(すべ)てわが勞(らう)したることの中(うち)に罪をうべき不義を見いだす者なかるべし
我ヱホバはエジプトの國(くに)をいでしより以來(このかた)なんぢらの神なり我いまも尚(なほ)なんぢを幕屋(まくや)にすまはせて節會(せちゑ)の日のごとくならしめん
我もろもろの預言者にかたり又これに益々(ますます)おほく異象(まぼろし)をしめしたり我もろもろの預言者に托(たく)して譬喩(たとへ)をまうく
ギレアデは不義なる者ならずや彼らは全(まつた)く虚(むな)しかれらはギルガルにて牛を犠牲(いけにへ)に献(さゝ)ぐかれらの祭壇は圃(はた)の畝(うね)につみたる石の如(ごと)し
ヤコブはアラムの野ににげゆけりイスラエルは妻を得(え)んために人に事(つか)へ妻を得(え)んために羊(ひつじ)を牧(か)へり
ヱホバ一人の預言者をもてイスラエルをエジプトより導(みちび)きいだし一人の預言者をもて之(これ)を護(まも)りたまへり
エフライムは怒(いかり)を激(むか)ふること極(きはめ)てはなはだしその主(しゆ)かれが流しゝ血をかれが上にとゞめその恥辱(はづかしめ)をかれに歸(かへ)らせたまはん