琴(こと)にあはせて伶長(うたのかみ)にうたはしめたるアサフの歌なり 讃美(さんび)なり
神はユダにしられたまへり その名(みな)はイスラエルに大(おほい)なり
またサレムの中にその幕屋(まくや)あり その居所(みすまひ)はシオンにあり
彼所(かしこ)にてかれは弓の火矢ををり盾(たて)と劍(つるぎ)と戰陣(いくさ)とをやぶりたまひき セラ
なんぢ榮光(えいくわう)あり掠(かす)めうばふ山よりもたふとし
心のつよきものは掠(かす)めらる かれらは睡(ねぶり)にしづみ勇(いさ)ましきものは皆その手を見うしなへり
ヤコブの神よなんぢの叱咤(しつた)によりて戰車(いくさぐるま)と馬とともに深(ふかき)睡(ねぶり)につけり
神よなんぢこそ懼(おそ)るべきものなれ 一(ひと)たび怒(いか)りたまふときは誰かみまへに立(たち)えんや
なんぢ天より宣告(せんこく)をのりたまへり 地のへりくだる者をみなすくはんとて神のさばきに立(たち)たまへるとき地はおそれて默(もだ)したり セラ
實(げ)に人のいかりは汝(なんぢ)をほむべし 怒(いかり)のあまりは汝おのれの帶(おび)としたまはん
なんぢの神ヱホバにちかひをたてて償(つくの)へ そのまはりなるすべての者はおそるべきヱホバに禮物(いやしろ)をさゝぐべし
ヱホバはもろもろの諸侯(きみたち)のたましひを絶(たち)たまはん ヱホバは地の王たちのおそるべき者なり