ダビデの歌なり 讃美(さんび)なり
神よわが心はさだまれり われ謳(うた)ひまつらん 稱(たゝへ)まつらん わが榮(さかえ)をもてたゝへまつらん
筝(さう)よ琴(こと)よさむべし われ黎明(しのゝめ)をよびさまさん
ヱホバよ我もろもろの民のなかにてなんぢに感謝し もろもろの國(くに)のなかにてなんぢをほめうたはん
そは汝(なんぢ)のあはれみは大(おほい)にして天のうへにあがり なんぢの眞實(まこと)は雲にまでおよぶ
神よねがはくはみづからを天よりもたかくし榮光(みさかえ)を全地のうへに挙(あげ)たまへ
ねがはくは右の手をもて救(すくひ)をほどこし われらに答をなして愛(いつく)しみたまふものに助(たすけ)をえしめたまへ
神はその聖(きよき)をもていひたまへり われ甚(いた)くよろこぱん我シケムをわかちスコテの谷をはからん
ギレアデはわがもの マナセはわが有(もの)なりエフライムも亦(また)わが首(かうべ)のまもりなりユダはわが杖(つゑ)
モアブはわが足盥(あしだらひ)なりエドムにはわが履(くつ)をなげんペリシテよわが故(ゆゑ)によりて聲(こゑ)をあげよと
誰かわれを堅固(けんご)なる邑(まち)にすゝましめんや 誰かわれをみちびきてエドムにゆきしや
神よなんぢはわれらを棄(すて)たまひしにあらずや 神よなんぢはわれらの軍(いくさ)とともに出(いで)ゆきたまはず
ねがはくは助(たすけ)をわれにあたへて敵にむかはしめたまへ 人のたすけは空(むな)しければなり
われらは神によりて勇(いさま)しくはたらかん われらの敵をふみたまふものは神なればなり