パロがガザを撃(うた)ざりし先にペリシテ人(びと)の事につきて預言者ヱレミヤに臨(のぞ)みしヱホバの言(ことば)
ヱホバかくいひたまふ視(み)よ水(みづ)北より起(おこ)り溢(あふ)れながれて此地(このち)と其中(そのうち)の諸(もろもろ)の物とその邑(まち)と其中(そのうち)に住(すめ)る者とに溢(あふ)れかゝるべしその時人衆(ひとびと)は叫(さけ)びこの地に住(すめ)る者は皆哭(なげ)くべし
その逞(たくま)しき馬の蹄(ひづめ)の蹴(け)たつる音のため其(その)車の響(ひゞき)のため其(その)輪(わ)の轟(とゞろき)のために父は手弱りて己(おのれ)の子女(こども)を顧(かへり)みざるなり
是(これ)ペリシテ人(びと)を滅(ほろぼ)しつくしツロとシドンにのこりて助力(たすけ)をなす者を悉(ことごと)く絶(た)やす日來(きた)ればなりヱホバ、カフトルの地に遺(のこ)れるペリシテ人(びと)を滅(ほろぼ)したまふべし
ガザには髮(かみ)を剃(そ)るの事はじまるアシケロンと其(その)剩餘(のこり)の平地は滅(ほろぼ)さる汝(なんぢ)いつまで身に傷(きずつ)くるや
ヱホバの劍(つるぎ)よ汝(なんぢ)いつまで息(やす)まざるや汝の鞘(さや)に歸(かへ)りて息(やす)み靜(しづま)れ
ヱホバこれに命じたるなればいかで息(やす)むことをえんやアシケロンと海邊(うみべ)を攻(せむ)ることを定(さだ)めたまへり