京詣(みやこまうで)のうた
われ困苦(なやみ)にあひてヱホバをよびしかば我にこたへたまへり
ヱホバよねがはくは虚偽(いつはり)のくちびる欺詐(あざむき)の舌より わが霊魂(たましひ)をたすけいだしたまへ
あざむきの舌よなんぢに何をあたへられ 何をくはへらるべきか
ますらをの利(と)き箭(や)と金雀花(えにしだ)のあつき炭(すみ)となり
わざはひなるかな我はメセクにやどり ケダルの幕屋(まくや)のかたはらに住めり
わがたましひは平安(やすき)をにくむものと偕(とも)にすめり
われは平安(やすき)をねがふ されど我ものいふときにかれら戦争(たゝかひ)をこのむ