「滅(ほろぼ)すなかれ」といふ調(しらべ)にあはせて伶長(うたのかみ)にうたはしめたるアサフの歌なり 讃美(さんび)なり
神よわれら汝(なんぢ)にかんしやす われら感謝す なんぢの名(みな)はちかく坐(いま)せばなり もろもろの人はなんぢの奇(くす)しき事跡(みわざ)をかたりあへり
定(さだま)りたる期(とき)いたらば我なほき審判(さばき)をなさん
地とすべての之(これ)にすむものと消去(とけさり)しとき我そのもろもろの柱をたてたり セラ
われ誇(ほこ)れるものに誇りかにおこなふなかれといひ 惡(あし)きものに角(つの)をあぐるなかれといへり
なんぢらの角(つの)をたかく擧(あぐ)るなかれ頸(くび)をかたくして高(たかぶ)りいふなかれ
擧(あぐ)ることは東よりにあらず西よりにあらず また南よりにもあらざるなり
たゞ神のみ審士(さばきびと)にましませば此(これ)をさげ彼をあげたまふ
ヱホバの手(みて)にさかづきありて酒あわだてり その中にものまじりてみつ 神これをそゝぎいだせり 誠(まこと)にその滓(おり)は地のすべてのあしき者しぼりて飮(の)むべし
されど我はヤコブの神をのべつたへん とこしへに讃(ほめ)うたはん
われ惡(あし)きもののすべての角(つの)をきりはなたん 義(たゞし)きものの角(つの)はあげらるべし