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神奈川県産コケ植物チェックリスト(2019年改訂版)に、初めて記載された。
チェックリストには、下記2ケ所が記載されているが、均茶庵は何れも未だ確認できていない。
① 南足柄市清左衛門地獄池 標高25m {未}
清左衛門地獄池は、多量の泉水が噴出する池として有名であり、すぐそばに立地する富士写真フイルムの工場用水としても利用されている。2009年、佐々木によって報告された。報告書には、『岩』とのみ記載されているが、当種は水辺に接した場所に生育するため、この池の周辺の岩に生育していたものと思われる。
② 茅ヶ崎市県立里山公園 標高20m {未}
茅ヶ崎市最大の谷戸地である柳谷は、現在県立里山公園として利用されている。谷戸の自然を出来るだけ残す設計となっており、自然環境が良く保存されている。
神奈川県産コケ植物チェックリスト(2019年改訂版)には、2010年の石井・他の論文『茅ヶ崎市柳谷及びその周辺のコケ植物』によったとの記載があるが、均茶庵はこの論文の中に該当するコケの記述を見つけられなかった。
2013年に大阪能勢妙見で採集した標本の写真を使用した。131209V79
【野口】ambly純形の stegium蓋。蓋の嘴が短くて、とがらない事
【e-Floras】 G. amblys, blunt, and stege, roof, alluding to obtuse operculum
【Smith】meaning blunt root, referring to the capsule lids
【Crum】The name means blunt lid or roof and apparently makes reference to an unbeaked operculum.
【秋山】「ambly=鈍頭+stegeon=屋根(蘚蓋)」,円錐状の蓋の形状から
【田中】とがっていないを意味するギリシャ語のambly,蓋を意味するギリシャ語のstegeonが 語源。蓋の形態に由来する。
{文献記録ナシ} 均茶庵が生育を確認。文献記録が見当たらない。
{再確認} 均茶庵が生育を確認。文献記録あり。
{未} 均茶庵は生育を確認できていないが、文献記録あり。