神奈川県の記録は、多くない。古木(1992年)によれば、関東では、秩父原産の胞子が、冬の季節風にのって、秩父→東京都内→神奈川県沿い→東京湾に散布されたのではないかとしている。いずれも横浜市を中心とした畑・土手などの地上から報告されている。横浜市での分布は、ほぼ南北のベルト上にある。
1.川崎・横浜・相模原 日の当たる畑・道ばた {未}
古木(1992年)により、神奈川県の新産地として紹介されている。採取場所の詳細は、記載されていない。
2.横浜市戸塚区{未}
2.1 舞岡町 畑の土
2.2 名瀬町 湿土手
2.3 戸塚町 土手
いずれも、2005年に佐々木によって報告されている。
3.横浜市青葉区恩田町 36m土手{未}
2018年に高橋によって報告されている。
4.横浜市泉区 10m 休耕田{記録ナシ}
均茶庵は、2019年11月に、境川遊水池南側の、陽の当たる休耕田から、小さな標本を採取した。Rebuolia hemisphaericaと良く似ているが、腹鱗片の付属物が遙かに大きい事、及び、コケ断面がお椀のようになっている点に特徴がある。
220413 均茶庵
腹鱗片の付加物が、葉縁からはみ出している。および、その拡大。