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西日本では、ごく普通にみられるが、熱帯~亜熱帯種のためか、神奈川県では報告例が少ない。
当種は、大型で、葉の背部上端に突起があり、ざらざらしていることから屋外でも判別し易い。
1.箱根:
1.1 山伏峠 {未}
1984年に生出によって報告されているが、詳細は不明。
山伏峠は、芦ノ湖西岸の真田浜から近いが、標高1,035mの外輪山に位置する。
1.2 芦ノ湖西岸遊歩道 {再確認} 標高740m
2011年に、佐々木によって報告された。標高740mの腐植土手上に生育していた。
一方、均茶庵は、2011年に白浜~箒が鼻の標高740mの腐植土手上、及び、2021年に真田浜南の標高743mの遊歩道地上に、生育を確認した。何れかの地点が、佐々木の報告場所になると思われる。両地点の距離は1km程度であり、近い。真田浜南の群落は非常に大きく、長さ3mx幅1m程あったが、もう一方は、数十cm四方のわずかな塊だった。
2.西丹沢:山北町西沢 {未} 標高850m
1997年に生出によって報告されている。腐植土上に生育と言う事だが、詳細は不明。標高から見ると、権現山分岐~善六のタワの付近かと思われる。
引用文献:
生出智哉(1984). 箱根の蘚苔類目録. 神奈川県自然史資料5
生出智哉・他(1986). 丹澤山地東斜面とその山麓の蘚苔類目録第一報. 神奈川県自然史資料7
平岡(1997). 西丹沢(神奈川県)の蘚苔類1.蘚類. 自然環境科学研究10
佐々木シゲ子(2011). 芦ノ湖西岸(神奈川県)のコケ植物. 自然環境研究24
076.1 Leucobryum シラガゴケ
【野口】leuco白い bryumコケ
【e-Floras】G. leukos, white, and bryon, moss
【Smith】meaning white moss
【Crum】This name means white moss.
【秋山】「leuco=白色+bryum=コケ」 植物体の色から.
【田中】ギリシャ語でlcucoは 白を意味し、ラテン語でbryumは蘇 類を意味する。白いコケ。
211127 均茶庵
{文献記録ナシ} 均茶庵が生育を確認。文献記録が見当たらない。
{再確認} 均茶庵が生育を確認。文献記録あり。
{未} 均茶庵は生育を確認できていないが、文献記録あり。