2020年5月16日号のもすもす話④で、均茶庵の好きなコケを3種紹介したが、全て蘚類だった。選択の理由もご紹介した。しかし、苔類・ツノゴケ類が一つも入っていないというのは、やはり寂しい。改めて、苔類・ツノゴケ類のベスト3を選んでみた。但し、この3種が、他の蘚類よりもランクが上という意味では、決してない。
高木先生が、1977年に選んだ「日本の代表的なコケ類」11種の内には、苔類が3種含まれたいた。この内、ムクムクゴケについては、均茶庵の選にも入った。
① 231b.1 チャボマツバウロコゴケ Blepharostoma minus
もの凄く小さい。茎は5mm、葉は何と0.15mmしかない。しかし、山道や河原の大きめの石の脇に、びっしりと生えている。小さな姿はかわいらしいが、決して一つ一つが美人のわけではない。沢山集まって、みんな均茶庵の方を向いて歌っているように見える。そう、乃木坂46だろうか。
長濱ねる・・・
② 233b.1 ムクムクゴケ Trichocolea fomentella
ビロードのような柔らかい葉が、優しく包み込むような錯覚に襲われる。思わず、振り向いてしまう。そして、一瞬の内にその魔力に引きずり込まれてしまう。ひとたび手を触れると、その硬さに驚かされる。1997年の「お水」明菜。28歳ガケップチ。
③ 314b.1 ゼニゴケ Marchantia polymorpha
外観は、決して可愛くもないし、綺麗でもない。どちらかというと、キモい。しかし、蒴を見てしまうと、その黄色の派手な姿に、男は魂を溶かされる。ケバい女だ。顕微鏡で見た弾糸の不思議な姿には、隠された意外さを感じる。そう、倖田来未だ。
コケの写真は、Webから取った。いつの間にか、コケの写真も大量にWebに載るようになった。均茶庵の拙い写真とデジカメよりも、はるかにプロフェッショナルだ。(200621)
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