4.北伊豆 (静岡県)
行政的には、静岡県に属するが、地形的には、箱根の中央火口丘及びカルデラの延長と考えて良い。十国峠を越えると、玄岳 標高766mを除いて、標高が700mに満たない丘陵が南に向かって天城まで続く。丘の上は、カヤトの中に僅かに灌木が生えている。尚、北伊豆の分布地図については、「オオミツヤゴケ④」を参照いただきたい。
① 函南町函南原生林の県道20号入口付近 標高860m {文献記録ナシ}
原生林入口の陽当たりの良い灌木の上に、少量着生していたが、原生林の中には、生育していなかった。2014年7月に確認した。
② 熱海市岩戸山 標高 725m {再確認}
尾根道沿いのハイキングコースの、オオバヤシャブシ樹幹に生育しており、生育状態は良好との事だが(佐々木, 2007)、均茶庵は2017年5月に、岩戸山下の灌木上に少量を確認しただけだった。
③ 熱海市日金山 弥勒仏永代塔 標高 755m {再確認}
オオミツヤゴケのタイプ゚標本産出地となっている。(樋口, 2013)塔前の巨木の幹に、2017年5月に確認した。
5. 中・南伊豆 (静岡県)
中・南伊豆については、均茶庵は未だ踏査していないので、文献記録による。調査は、今後の課題としたい。文献が少なく、オオミツヤゴケの生育地の確認は、今後増える可能性があると考える。
① 伊豆市遠笠山 (標高 1,197m) {未}
文献報告があるが、詳細については不明である。(高木, 1981)
② 伊豆市天城山 (標高 約1,300m){未}
同上
③ 伊豆市八丁池 (標高 1,200m){未}
文献報告があるが、詳細については不明である。(樋口,2013)
④ 伊豆市青スズ台 標高 1,200m {未}
同上
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{文献記録ナシ} 均茶庵が生育を確認。文献記録が見当たらない。
{再確認} 均茶庵が生育を確認。文献記録あり。
{未} 均茶庵は生育を確認できていないが、文献記録あり。
*引用文献及び略語については、「コケの参考書」をご覧ください。
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