ナシゴケ
ナシゴケ
109.2.01 Leptobryum pyriforme
109.2.01 Leptobryum pyriforme
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世界各地に分布しており、珍しい種ではないが、蒴がないと野外では見落としてしまう。神奈川県では、下記2件のみの記録となっている。
① 厚木市谷太郎川 標高390m {未}
2000年に磯野・他によって、初めて報告された。明るい林道脇の岩上に、僅かばかり生育していた由。洋梨のような非常に特徴的な蒴を持っている。
② 山北町犬越路林道 標高650m {記録なし}
神奈川県から山梨県に抜ける犬越路林道(一般車通行禁止)の路肩崖土上に、僅かばかり生育していた。陽向と日蔭が丁度交錯するような場所に生えていた。蒴をつけていたため、現地で簡単に判別できた。神奈川県では、二例目となる。2018年5月に採集した。
【野口】lepto 薄い bryum コケ。葉細胞は線形で薄膜
【e-Floras】G. leptos, narrow, and Genus Bryum, alluding to leaf shape
【Smith】meaning slender Bryum
【Crum】The name means slender or delicate Bryum. The shiny, pear-shaped capsules and slender leaves are important generic characters
【秋山】「lepto=繊弱+bryum」 植物体の様子から.
【田中】細いを意味するギリシャ語のlepto,コ ケを意味するラテン語のbryumが語源。