県RDBでは、下記①及び②の2個所の記録があるが、現状については不明としている。南方系のコケで、顕微鏡で見れば特徴的だ。残念ながら、均茶庵は、県内では未だ見た事がない。RDB発行以降は、新規地での生育が確認されていない。
① 箱根明神ケ岳 (標高1,169m) {未}
文献記録には残っているが、RDB作成時点では生育を確認できなかったとの事だ。(1947,
野口)残念ながら、箱根山は火山情報発令のため、2015年6月から入山禁止となって
いるので、今からでは再確認の方法がない。尚、箱根に『明神山』はなく、『明神ケ岳』
と解した。
② 丹沢用木沢 標高700m {未}
用木沢は、大室山1,587mあるいは加入道山1,418mへ登る時に必ず通る“メインストリート”にあたる。ここで少量の生育が記録されているが、(1997, 平岡) RDBでは、その後の状況は不明としている。場所柄、均茶庵も良く通るが、未だお目にかかっていない。
③ 相模原市 (標高700m以下) {未}
2014年のリニア新幹線の環境アセス別表8-4-2-19(62)に、『(リニア新幹線予定地から)相当離れた地域』で確認したとの記録がある。新幹線は、道志川北側沿いを通る予定であり、この地域の最高峰は、石老山702mとなっている。その他は、400m程度の山地が連なり、山梨県境の入道丸714mまで続く低い山並みとなっている。従って、かなり低い山地での記録と考えられる。均茶庵は、アセスの詳細を持っていないので、詳細は不明だ。
均茶庵は、県内ではまだお目にかかっていないので、東京都日原で採集した標本の写真を添付した。
【野口】ネズミの尾によく似ている
「Myurium sinicumを同属の他の種と比較すると、色々の点で異なっている。筆者(野口)はかやうな点を重視して、ナハゴケを基にして新属Eumyuriumをたてた。」(1947)
【他】eu-, good, well, true, nice It’s difficult to say exactly what meaning the use of this root has for any particular name. and, myuros, long and tapering, like mouse’s tail
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{文献記録ナシ} 均茶庵が生育を確認。文献記録が見当たらない。
{再確認} 均茶庵が生育を確認。文献記録あり。
{未} 均茶庵は生育を確認できていないが、文献記録あり。
*引用文献及び略語については、「コケの参考書」をご覧ください。
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