エゾサワゴケ
エゾサワゴケ
128.4.03
128.4.03
Philonotis yezoana
Philonotis yezoana
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神奈川県産コケ植物チェックリスト(2019年改訂版)で、新たに記載された。
あちらこちらで見かける種だと思っていたが、関東では珍しい。顕微鏡下では、矩形の葉身細胞の真ん中にパピラが1個あるので、他種から区別し易い。2008年に平岡が神奈川県立恩賜箱根公園から、神奈川県新産種として報告している。公園の展望館下のトイレ裏手の湿土上に極めて貧弱な群落があったそうだ。{未}県内の報告はこの一件に限られる。
当報告によれば、関東では、埼玉県大滝村からの報告があるだけ (永野・他, 1998)との事だが、最近の情報は得ていない。均茶庵は、2012年に栃木県日光鬼怒沼で採取しているが、その写真を添付する。
【野口】 philo親しみがある notis水湿。水湿地に生じる
【e-Floras】G. philo-, loving, and notis, moisture, alluding to habitat
【Smith】meaning loving moisture, referring to the habitat of most of the species
【Crum】The name means moisture-loving.
【秋山】「philo=好む+notis=湿地」 生態から
【田中】好むを意味するギリシャ語のphilo,水気を意味するnotisが語源。水湿地によく生育が見られる事に由来する。
{文献記録ナシ} 均茶庵が生育を確認。文献記録が見当たらない。
{再確認} 均茶庵が生育を確認。文献記録あり。
{未} 均茶庵は生育を確認できていないが、文献記録あり。