非常に大きなコケで、葉の先端にははっきりした歯があり、又、波打っている事から、野外でも良く目立つ。神奈川県では、特に珍しいコケではなく、下記のように丹沢・大山の各地から報告されている。(県RDB)山歩きをしていると、林道や登山道のあちらこちらで目にする。産地は、下記に限らない。
丹沢:板小屋沢、用木沢、下棚沢、西沢、犬越路、玄倉、タライゴヤ沢
大山:不動尻、大山、日向
産地が多いため、特に分布図を添付しない。
Duthiellaは、アジア南部及び東部に産するとしているが、その中でD.speciosissimaは、中国と日本だけが産地とされている。(中国高等植物第一巻, 2012)
日本における生育環境は、「石灰岩地に多い。」(平凡社, 2001)とされているが、必ずしも石灰岩地に限定されてはいないようだ。関東以西の60標本を調査した例では、石灰岩地25ケ所、非石灰岩地25ケ所、不明地10ケ所という報告がある。(田中, 2013)尚、神奈川県の石灰岩地は、丹沢白石沢と人遠に限られているが、双方共に強い熱変成を受けており、大理石に変わっている。
【野口】人名
【秋山】植物学者J. F. Duthie 氏の名前から
【均】英国の植物学者John Firminger Duthie (1845-1922)か?
植物全体
葉全体
葉の先端
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{文献記録ナシ} 均茶庵が生育を確認。文献記録が見当たらない。
{再確認} 均茶庵が生育を確認。文献記録あり。
{未} 均茶庵は生育を確認できていないが、文献記録あり。
*引用文献及び略語については、「コケの参考書」をご覧ください。
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