このウェブサイトを読んでおられる方々から何度か質問をいただけたので、少し管理人の英語学習について紹介してみたいと思います。
語彙力向上について。
管理人は英語があまり好きではありませんでした。Friendsと出会えて、またアメリカ人の家族と出会えたから、英語を真剣に勉強したいと思えるようになった経緯があります。その中でも管理人の語彙力はハッキリ言って日本の大学生レベルなら並以下で、アメリカ人の日常会話についていける訳もありませんでした。そこで管理人の語彙力向上方法について紹介します。
①徹底的に書く
横の写真2枚を見て下さい。右が表紙、左が中身です。
語彙力を伸ばすために管理人がまず初めに行ったのがこのノートです。まずは一冊百均でノートを買ってきて、そこに分からない単語と意味を全て書き出します。それとは別にもう一冊使うノートがこの写真のものです。左の写真をよく見ると分かるかも知れませんが、これ知らない単語を何回も何回も上から書き続けるために作ったノートです。書きながら口でブツブツと、例えば「D I C T I O N A R Y 辞書」「D I C T I O N A R Y 辞書」「D I C T I O N A R Y 辞書」…と言い続けます。それが終われば次の単語「M Y T H O L O G Y 神話」「M Y T H O L O G Y 神話」「M Y T H O L O G Y 神話」…と言いながらノートに綴りを書いていきます。これを一日30分くらい、毎日欠かさず続けました。で、これをやり過ぎると手や肘が痛くなって来たので(笑)書くことを休んで次はひたすら口で言い続けました。
② 単語ノートを読む
その内に分からない単語を集めたノートに数千語くらい単語が溜まってくると、とても毎日一語一語丁寧に覚えていては、数千語を一気に覚えるのは難しい、と感じるようになりました。本人としてはアメリカ生活で英語の分からない孤独な闘いなのでなるべく、早く沢山覚えることで必死なんです。そこで出会った方法が「速読」です。速読の一つの考え方に「Photographic Memory (フォトグラフィックメモリー)」があります。要は、日常生活でPhotography (写真)を見て、これはあの時取った写真だな、と頭に入れるのと同じように、写真の中のコンテンツ全てを一枚の写真、として丸ごと覚えてしまうやり方です。これを知った管理人は次に単語ノートを数秒で1ページ、のペースでめくり、パッと見てパッと流す。これを一日30分程度続けました。これを数か月続けると、何故か自然に「写真」の中にある一つ一つの単語が記憶に残るようになっていきます。最終的には単語ノートは7000語くらいのボリュームになりました。それを全て一日30分このPhotographic Memory の方法をやり続けます。大体半年やると頭は慣れてきます。
③ 速読の訓練
次に並行して行っていたこの速読の訓練です。要は「速度」と一度に目に入れる「情報量」と増やす目的でこの訓練をやりました。
上の写真を見て下さい。例えばこの写真では左のページに数字が、右には平仮名が書かれています。この紙を見ながら、例えば数字の方なら「1, 2, 3, 4, 5, 6 …」と、平仮名の方なら「あ、い、う、え、お、か…」となるべく早く順番に見つけていくのです。ここで注意しないといけないことは、目の使い方です。1つ1つの文字に集中するのではなく、なるべく紙の上下左右4コーナーが常にハッキリ見えているように意識的に「全体をみるように」します。やってみれば分かりますが、最初は難しくかなりエネルギーを使います。
あとは、朝起きて右手と左手に「みかん」を置いているように想像し、その空想の「みかん」を頭の上に乗せたり、匂いを嗅いだり、お手玉をしてみたり…まるで本当に自分の手の中に「みかん」が有って、その感触を確かめる想像力の訓練もしました。朝起きて最初の5分’くらいだったでしょうか。これは多分「Meditation」の訓練の部類に入るのかもしれません。
④ 語幹で語彙力を広げる。
上の本は、このウェブサイトを作るため、またアメリカに来てからの英語学習でお世話になった本を集めたものです。
ここで一番右上にある「語源で増やす英単語」という本があります。この本の主旨は「英単語を見ると大体の意味が推測出来るパターンがある」ということ。例えば先ほど「Photographic memory」という言葉を使いましたが、この「photo」という言葉が付くと何となく「光、光学」に係わる英単語なんだなーと推測出来ます。
photosynthesis - 光合成
photobiology - 光生物学
photocataliyst - 光触媒
これは日本人が漢字を見て「木へん」がついていたら「多分植物の名前だろう」と推測できるのと同じ考え方です。
単語そのものを覚えるのではなく「語幹」を覚えることでも語彙力は広がります。
他にもこの写真の中にあることわざ辞典や、英語の擬音語、日英の英単語の違い、等も語彙力を増やすことに貢献していると思います。
管理人が語彙力の学習で感じたことは、ネイティブスピーカーと会話してる時に「今の言葉、なんていう意味?」と普通に聞けるようになれば、もう語彙力学習は力を入れてやらなくて良いということです。ごく当たり前の会話をしていて分からない単語が「多数」あると、正直全く会話についていけません。「今の言葉なんていう意味?」とピンポイントで聞けるということは、もう日常会話の80~90%くらいを理解できている証拠だと思います。そこまでは頑張って語彙力を増やし、そこからは普段の会話から少しずつ学んで行くように変えて、次の自分の弱点の改善(リスニング、スピーキング、リーディング等)にシフトチェンジして行けば良いと思います。