Rachel: How is she?
あの子は大丈夫でしょうか?
Phoebe: It's too soon to tell. She's resting, which is a good sign.
まだ決断するには時期尚早です。ですが眠っておられるので良い兆候だと思っています。
Ross: How's the hair?
で髪の容体は?
Phoebe: I'm not gonna lie to you, Ross, it doesn't look good. I put a clip on one side, which seems to have stopped the curling.
ロス、あなたにウソは言いたくありません。あまりよくはありません。横側にクリップをつけてますが、それで何とか髪が巻くのを止めているところです。
Joey: Well, can we see her?
あの、会うことは出来ませんか?
Phoebe: Your hair looks too good, I think it would upset her. Ross, why don't you come on in.
あなたの髪型が素敵なので、受け入れられないと思います。ロス、あなたなら入っても良いわよ。
Ross: Yeah.
はい。
解説23でも少し話ましたが、ここでの会話はなぜか全てフィービーがお医者さん、モニカが重病患者、他のメンバーが心配する家族、のような設定で演技がなされています。特に深い理由はありません。それがただ面白いからです。またこのような「他のある状況を思い出させるようなコント、コメディ」を「Sit com (Situation Comedy の略)」と呼びアメリカのコメディ番組やコメディ映画がよく使われます。いかに全く違う状況をSit com らしく見せられるか、脚本家の腕の見せ所となります。
上のセリフの「髪の毛」に関する部分を「心臓」とか「肺」とか、重要な臓器に置き換えてみると、ここがよくできた「Sit com」と理解していただけるかと思います。比較対象として、心臓に問題を抱える患者という設定で、以下少しセリフをいじってみましょう。
妹は大丈夫でしょうか?
まだ決断するには時期尚早です。ですが眠っておられるので良い兆候だと思っています。
で、容体は?
ロス、あなたにウソは言いたくありません。あまりよくはありません。何とか横側から管を入れて、動きを安定させているところです。
あの、面会は出来ませんか?
同じ病気を乗り越えたあなたを見るのは、今は少し受け入れられないと思います。ロス、あなたなら入っても良いわよ。
はい。