Sit Com 再登場。
今回は、ロスが「病院が嫌いな小さなお子ちゃま」、
モニカが「子供を落ち着かせる母親」のような設定です。
この段階ではロスは「s」の発音が出来にくくなってますので、要注意です。
Thquirt → Squirt: 液体が噴き出す
Squirt Gun → 噴射器、という意味もありますが、水鉄砲という意味にも取れます。
また1980年代には「小さなガキ、坊主」のような意味にも使われていたようなので、
それをこのSit Comで使った、という意図もあるかもしれません。
モニカが途中「PhD(博士号)」という言葉を使ってるのは、
「博士号まで取っている科学者が、水鉄砲で口から薬を入れろ、なんて馬鹿なことを言ってますが…」
というニュアンスを込めて医者に話しているからです。
「Orally」も「口から薬を入れる」の言い換えです。「口語、話し言葉」という意味の「Oral」とは違います。
Tho → So
「Can you do that for me?」という言葉は、親が子供に使う言葉の常套句。
「お母さんのためだと思って、ね!お願い!」という感じです。
「Let go of my hand」は「Let my hand go」は同じ意味ですが、
「Go」がどれだけ切羽詰まっている状態で使われているか語順が変わってきます。
「放して!手を!」と「放して!」をまず言いたい時は1つ目、「手を放して!」だと2つ目という感じでしょうか。
それでは上記を踏まえてこのシーンもう一度見てみて下さい。
Ross: Well, there's no way I'm gonna get a shot. Maybe they can take the needle and thquirt it into my mouth, you know, like a thquirt gun.
おい、注射は嫌だからさ、注射じゃなくて噴射器みたいなので口から入れれない?あるだろ、そういうの。
Doctor: Hello, there. I'm Dr. Carlin. I see someone's having a little allergic reaction.
こんにちは、主治医のカーリンと言います。アレルギー反応が出たと聞きましたが。
Monica: Doctor, can I see you for just a minute please? My brother has a slight phobia about needles.
先生、1つお願いしても良いですか?兄はちょっと針が苦手で。
Ross: Did you tell him about my, my thquirt gun idea?
お、俺の噴出器の話できた?
Monica: My brother, the PhD, would like to know if there's any way to treat this orally.
兄は、博士号持ってるんですが、口からの治療は出来ないかと言ってるんですが。
Doctor: No, under these circumstances it has to be an injection, and it has to be now.
ダメです。この状況では注射しかありません、しかも今すぐです。
Ross: Tho?
で?
Ross: Ohhh.
えー。
Monica: That's good, have a seat. Um, the doctor says it's gotta be a needle. You're just gonna have to be brave, ok? Can you do that for me?
分かりました。座って。えと、お医者さんは注射がないとダメって言ってるからね、勇気を出して、ね?私のために、ね?
Ross: Ok.
うん。
Monica: Ok. Oh boy. You are doin' so good. You wanna squeeze my hand?
あら、カワイイじゃない。良い子ね、私の手握っとく?
Ross: Yes!
あぁ。
Monica: Okay. All right, Ross, don't squeeze it so hard. Honey, really, don't squeeze it so hard! Oh, Ross! Let go of my hand!
あの、あんまり強く握らないでね、ロス。お願いだからあんまり強く、ね、ロス!放して!手を!