日本の小学校で授業中に手を挙げて「先生、トイレに行っても良いですか?」と言っていました。行儀正しいお子様だと思います。
以前シカゴ空港での仕事中に、突然お腹が痛くなり上司に「Excuse me, can I go bathroom now? (すみません、トイレに行っても良いですか?)」と聞いたことがあります。上司の反応は「No, you may not! Do it here! (ダメだ、行くな。用ならここで足せ!)」と言われ、ニヤニヤ笑っています。
これは「トイレに行っていいか、と聞かれてダメなんて言えるはずないだろ。良いからサッサと行って戻ってこい。」ということです。裏には「お前は礼儀正しすぎるんだよ、そんなことイチイチ聞くな。」という思いがあります。
管理人にしてみたら、まだ仕事を始めて間もなかったので、行方不明と取られると「素行不良」という評価になるのが怖かったのでそう聞いたのですが、完全に不要な行動でした。誰もそんなこと気にしていません。それに後々気づいたことですが、トイレに行くときには「I'll be right back. (すぐ戻るから)」と言ってトイレに行けば良いということが分かりました。誰も詮索したりしません。皆そうしてるからです。「Bathroom」「Restroom」という言葉を使うこと自体がおかしかったようです。
さて、本題です。もう一度この部分の会話を振り返ってみましょう。
Chandler: Hey. Anybody know a good tailor? 誰かお勧めの仕立て屋知らない?
Joey: Needs some clothes altered? 何か服を仕立てないといけないのか?
Chandler: No, no, I'm just looking for a man to draw on me with chalk. 違うよ、俺の体にチョークで何か書いてくれる奴を探してるんだけだ。
ここで上の例に戻ると、チャンドラーが上司、ジョーイは管理人です。
つまり「仕立て屋を探してると言ってるんだから、何か仕立てたい服があるに決まってるだろ。」がチャンドラーの意図です。ジョーイの当たり前な質問をジョークにしてバカにしているのです。「仕立て屋」から「服の仕立て」という行動を取ると、最初に思いついたのが「チョークで何か線を書く」ということだったので、こういう言い方になっています。チャンドラーは、こういう曲がりくねったジョークを常に考えつく人物です。何度も何度も同じような言い回しを繰り返して聞いている内に、理解が早くなってくるはずなので頑張りましょう!