管理人の友達に、人一倍の綺麗好きで、
忙しい日常生活の合間に、見事に周りの掃除を出来る人がいます。
普段から家でやっているから、本当に1つ1つの行動に無駄が無く効率的で、見ていて惚れ惚れします。
そういう人からすると、管理人の言う「忙しくて時間がない」という言葉は言い訳でしょう。
「やってみたらすぐ終わるから!忙しいとか言わないの!」と言われてしまいます。
そういう文脈で使われるのがここでの「it wouldn't kill you(死にはしない)」です。
「例え時間が無くても、5分くらい掃除に時間を取っても死にはしない」という感じ。
直前のジョーイのセリフで、
「I've already got an apartment that I love. (自分な好きなアパートはもう見つかっている)」と言っています。
対してチャンドラーは「そういうことを普段から言ってくれても死にはしない。」
つまり、普段は恥ずかしいのか、そういう良い話をする機会がないのか、なかなかジョーイは言わないんでしょうね。
他のアパートに惹かれている時だけ、今のアパートを褒める言葉を言うのは不公平だ、と理解出来ます。
ここのチャンドラーのセリフを言い換えると
「Why don't you say it once in a while (なんで普段から言わないんだよ?) 」とか、
「You could say it once in a while (普段から言うことも出来るだろ。)」とかにも言い換えられます。
さて、少し真剣な話になります。
このシーンではチャンドラーの暗い過去が関係しています。両親の離婚の話です。
チャンドラーは9歳の感謝祭の日に両親に離婚を告げられ、父親が出て行きました。
そのトラウマから、親友として信頼しているジョーイがアパートを出て行くかもしれない、
という状況が、自分でも説明できないくらい不安でたまらないのだと思います。
それがこの状況を悪化させている原因の1つではないでしょうか。