まずここの「Funny」は「ウケる、笑える、面白い」の意味ではなく、
「Strange(なんか変な、気持ち悪い、馴染みの無い)」の意味で使われています。
靴の中に小石が入ったり、底が破けて水が染みて来たり、で「あーなんか気持ち悪」って瞬間ありますよね。
そのことを言っていますが、ここでは勿論ウソです。
90年代前半ですので、日本でもそうだったのかも知れませんが、
女性が公共の場で胸を出すことがあまりよく受け入れられていない時代だったようです。
なので、子供のいない男性も何か悪いことをしているように何とも居心地の悪い気持ちになってしまうのです。
またチャンドラーの個性の一つとして、
女性と長い付き合いがなかなか出来ないようで「女性恐怖症」みたいなところがあります。
結婚とか、子供を持つ、とかそういう将来を約束をするような話は避け、いつもそこを少し変わったユーモアで乗り切ろうとします。
それはチャンドラーの子供時代の生い立ちが影響してるのだと思いますが、それはここではまだ取り上げないでおきましょう。
また「Funny」は名詞「Fun」の形容詞形、と聞いたことがありますが管理人はそれは正しくないと理解しています。
「Fun」の意味ですが少し例を挙げてみましょう。
I had a fun today. Thank you for hanging out with me. 今日は楽しかったよ。付き合ってくれてありがとう。
It was fun today. Thank you for hanging out with me. 今日は楽しかったよ。付き合ってくれてありがとう。
2文の意味は同じですが、1文目は名詞、2文目は形容詞として使っています。どちらでも使えるが一つの特徴と言えると思います。
また、意味に関してですが、
「Funny」は、上にあげたような「Strange(変、自分の認識と違う滑稽なこと)」の意味と、
「面白い、笑える」といった「笑い」に焦点を当てた使い方をする言葉だと思います。
大して「Fun」は「充実した時間」という意味が強く、必ずしも「笑い」がある必要はないと思います。
この件はまたどこかでも重ねて取り上げてみようと思いますので、とりあえず今はこの辺にしておきますね。
最後に、直後の「I'll be right back」ですが「すぐ戻る」という意味で、不思議と誰も「どこ行くの?」とは聞かれない一文です。
管理人の印象としては、皆それぞれ生活があって、家族の問題、お金の問題、健康の問題等、他人になかなか言えない、または言いたくないことに関して「ちょっと席を外します」と言いたい時に「I'll be back」が使える、と理解しています。
一番代表的な使い方は「トイレに行く時」です。そこでこちらから「どこ行くの?」と聞くと「野暮なこと言わないの」という顔をされます。(SEASON2 EPISODE1 解説16 でも、少し説明してますのでご覧ください。)