Rachel: Airport, airport. Ross, not alone, Julie, arm around her. Cramp, cramp, cramp...
まず直前のレイチェルのセリフを見てみましょう。
直訳すると「空港、空港、ロス、一人じゃない、ジュリー、腕を回して、痙攣、痙攣、痙攣…」ですね。
この英語のセリフの中にVerb(動詞)がない、ということをまず理解して下さい。
次にチャンドラーの性格ですが、この人物はまっすぐストレートに「はぁ?何言ってるか分かんねぇんだよお前!」とは言いません。
いつもちょっとひねくれた言い方をする人物で、ここでは「動詞を読み取れ!」というツッコミを選んでいます。
レイチェルは一切動詞を使っていないことから、チャンドラーは皆に声をかけているフリをしながら、実はレイチェルに「ちゃんと動詞を使って文章を作らないと何を言ってるか分からない」ということを暗に伝えています。その責め方がユニークで、アメリカ人には面白いというシーンになります。