Rachel: I mean, isn't that just kick-you-in-the-crotch, spit-on-your-neck fantastic?
Monica: It's an expression.
引き続きレイチェルはパニック状態、レイチェルの言うことは支離滅裂であることは理解しておいて下さい。
まずは意味で区切りましょう。
「Kick you in the crotch」→ 股間を蹴る
「Spit on your neck」→ 首にツバを吐きかける
「Fantastic」→ 素晴らしい、現実離れした、夢のような
レイチェルにとって、ロスは「私のこと好きだったはずなのに、何よもう他の女!?」という嫉妬と怒りの矛先、ジュリーは憎むべき恋敵。
二人が楽しそうに話すのを、皆がいる手前、大人として振る舞わないといけないけど、内心は制御できない感情で無茶苦茶です。
ここでは笑顔を作りながら「あなた達の存在が私を傷つけている」という攻撃のメッセージ(kick-you-in-the-crotch, spit-on-your-neck)と、社交辞令(Fantastic)で作り上げた言葉なのでしょう。
ちなみに言うまでもないと思いますが、こういった定型表現は存在しません。完全にレイチェルのオリジナルです。脚本家の方達は、このような造語をどうやって作っているんでしょうね…。
直後のモニカの「It's an expression (そういう言い回しがあるのよ)」もウソです。ただその場を取り繕うレイチェルをかばったモニカの優しさです。