管理人とFriends との出会いは社会人1年生の時、一人暮らしをするようになって、たまたま家の近所のCD屋でセール品として目に入ったのがFriendsのシーズン1のBOX SETでした。ネットでレビューを調べるとなかなか良い評価で数千円足らずで4時間強(20分 x 前半12話)のコメディが見れるという事で、夜一人の寂しさを紛らわすために購入したのがきっかけです。個人的にジョーイ・フィービのバカさ加減と、ロスとレイチェルのラブコメ加減が非常に好きで、半年後には全シリーズを揃えて何回も何回も繰り返して見ていました。初めは日本語字幕で見ていましたが、数か月で英語字幕に変え、一年後には字幕なしの英語だけでみるようになり、その間にTOEICの点数が600点前後から900点にまで伸びたので「この英語学習は効果あるな」と一人でほくそ笑んでいたのを覚えています。会社でもTOEICや英検を受けるよう言われていたので一石二鳥でした。
その間に今の妻との結婚が決まり、2010年にアメリカに移住しました。アメリカで最初は知り合いも日本人も周りにおらずとても寂しかったですが、Friendsはテレビで普通に流れていたので、時間がある時に自分を励ます目的で見ていました。幸い、妻や妻の家族・友達の中にもFriendsが好きな人は結構いたので、ふとした拍子にFriendsで覚えたジョークを言いながら、少しずつ日常英語に対する免疫や英語に対する自信をつけていきました。そのうちアメリカ人とのコミュニケーションはジョークが円滑剤として非常に重要な役割であると理解できるようになり、その点Friendsで英語を学んだ管理人はとてもラッキーだったなと感じました。
管理人は大阪堺市生まれ、父親の仕事の都合で子供の時は兵庫、大阪、京都間を転々としていたため、必然と転校生としていじめられることもあり、人を笑わせる、ということに対してかなりの憧れがありました。誰かが笑ってくれることで自分の存在意義を探していた気がします。根は関西人なので、自分のジョークが通じないと悲しい気持ちになり「それどういう意味?なんで面白いの?」とか聞かれると、言いようのない失望感みたいな感情を持っていました。
そのコンプレックスが反転した出来事があります。ある日、アメリカ人の友達に「今言ったこと意味が分からなかったから説明して」と言われたのです。内心「なんでこっちから説明せなアカンねん!」とイライラしながら、これこれこーゆー意図で、こういうジョークを言ったと説明すると、向こうが意図しない大爆笑を返してくれて(笑)そこでフッと肩の荷が下りました。自分の言いたいことが上手く通じなくても、聞いてくれる人がいて、それに対して反応を返してくれる、そういう時に自分が感じられる嬉しさみたいなものを自覚した経験となりました。この経験は、英語に対しての緊張感が薄れた大きい出来事の1つですし、当ウェブサイトのきっかけにもなっています。
これから英語を勉強したい方、もっともっと英語の点数を伸ばしたい方、海外生活に挑戦してみたい方、単純に英語を好きになりたい方、そういう方々にFriendsがいかに面白いかを解説するサイトがあれば役に立つだろうなと思い、それなら自分にも出来ると思えたのです。繰り返しになりますが、アメリカ社会ではジョークはコミュニケーションに必須です。面白い人が発言権を持ち、人脈を広げ、昇進して行く。勿論、賛否両論はあると思いますがそれが現実です。Friendsは、そういうアメリカ生活を始める前の下準備としては最高のTV番組だと思います。Friendsに出てくる英語表現、文化背景、ジョーク等を理解できれば、日本人が感じるアメリカ生活に対する壁を少しは取り払うことが出来ると管理人は信じています。また、Friends にはイギリス人やオーストラリア人、アメリカ国内の違う地域の英語も登場するので、そこから英語の「訛り」という多様性にも興味を持つことが出来ました。Friends から膨大な英語の周辺情報を学ぶことが出来ると思います。