ここでの「shape」は「ごく普通の冷静な状態」という意味です。
それを歪めて(bent)、普段とは違う(out)状態になるということは、
「怒っている、イライラしている、アツくなってしまっている」という意味になります。
解説13、14でチャンドラーの立場を少し話しました。
ここではジョーイ側の立場の話になります。
Season 2 Episode 10冒頭で、ジョーイは「もう10年も俳優をやってるのに成功できない」と弱気になっていました。
それが「デイズ・オブ・アワ・ライブス」というテレビ番組に出演でき、初めて自分が夢見た成功を手にしたと思っています。
Season 2 Episode 14 では、チャンドラーに812ドルというお金を変えそうとしたことから、
日頃チャンドラーにお金を肩代わりしてもらっていることを感謝しつつも、情けなく思っているのも分かります。
ジョーイは今成功を手にして新しいアパートに移ろうとしているのは、
やっと自分が成功出来たから、これから自立してもっと成長したい、と言う当然の気持ちからです。
チャンドラーがルームメートとして嫌だとかではなく、ただ自分が次のステップに行きたいだけでしょう。
問題は、そのことをチャンドラーに言わないこと、チャンドラーと同様に素直に言えないことです。
それが原因でこのケンカが生まれてしまっています。
管理人はこのシーンに思い入れがあります。(すみません、口説くなります。)
恥ずかしながら、管理人は自分があまり語学の才能が無いと思っています。
アメリカに来て英語の上達に非常に苦労しましたし、今でも続いていると思っています。
それが、このFriendsのウェブサイトを作るきっかけにもなりました。
英語学習者の方が、英語をもう少し簡単に理解出来たら、
管理人の様に自分に才能が無いと思っている人にでも「近道」を作ることは出来るんじゃないか、そう思っています。
アメリカでは「人種のるつぼ」と言われるだけあって、自分の想像を超えた様々な人たちが住んでいます。
日本で育った自分が持つ常識が全く通じず、それが原因で、ただ日常生活を送るだけでストレスを受けることも多々あります。
でも、英語でコミュニケーションが取れるようになれば、自分では考え付かない様な意見を持つ方々と出会える機会が沢山有ります。
それがアメリカという国の最大の魅力で、英語を勉強する大きな動機の1つになると思います。
Friends のメンバーが話す様な自然な速度の英語に慣れて、退屈な座学期間を出来る限り短く出来るように、このウェブサイトが役立てば良いなと思います。
ここのジョーイとチャンドラーのやり取りを見ていると、自分の気持ちをきちんと伝えることが如何に大事かと再認識させられるシーンです。