1994年5月13日
Friends の放送局であるNBC (National Broadcasting Company) の、秋の放送スケジュール決定日かつ、Friendsの初エピソード提出期限日。ニューヨークではなく、カリフォルニア州のワーナーズ・ブロス・スタジオで、初エピソード8時間分の撮影が終わったのが5月4日。22分のエピソードへと編集が終わり、NBC局に提出したのが5月10日、〆切3日前でした。テレビ局から、もう少し編集を直してくれとの要望が出て、最終編集が終わったのが5月11日の深夜1時。5月13日には無事、次の12エピソード作成依頼を受け、長いFriendsプロジェクトが動き始めました。
この時イメージ曲として使われていた主題歌は、
バンド「R.E.M.」の「It's the End of the World As We Know It (And I Feel Fine) (1987)」。
https://www.youtube.com/watch?v=Z0GFRcFm-aY
1994年9月15日
後にFriendsのテーマソング作曲家となるMichael SkloffとAllee Willisが、Friendsプロジェクトの責任者Kevin S. Brightが大ファンの二人組ユニット「The Rembrandts」と、新曲を作る議論の機会を設けました。そこでMichael Skloffから曲の構想が話され、意見交換が行われます。
1994年9月17日
スタジオで録音開始。録音中に追加の歌詞をファックスで送ったり、メロディーを電話で交換したりのドタバタ劇で、デモバージョンが1日の終わりに完成。しかし夜遅かったため、一旦解散し、最終レコーディングは翌日に持ち越されました。この時の曲の長さはたった1分足らず。後に3分強の曲としてレコーディングされ、Friendsメンバーを入れたプロモーションビデオに仕上げられています。
https://www.youtube.com/watch?v=q-9kPks0IfE
またタイトルとしての「Friends」は、元々「Insomnia Café(眠らないカフェ)」から始まり、その後「Friends like us(私たちの仲間)」、「Six of one(6人で1つ)」、「Across the hall(渡り廊下の向こう)」などと移った後に、第1話放送前に「Friends」に落ち着きました。
1994年9月22日8:30 PM to 9PM
Season 1 Episode 1 「The One Where It All Began」放送。
エピソードのタイトルは「The One Where Monica Gets a Roommate(モニカのルームメート誕生、の話)」や「The First One(第一話)」というのも有ったとか。Friends が番組として続いた為、後に「The One Where It All Began(全ての始まり)」と長く続くシーズンを予想させるタイトルに定着しました。またこの初エピソードは2150万人に視聴され、史上15番目の視聴率を集めました。
主題歌「I’ll be there for you」は、オーストラリア、ニュージーランド、ノルウェー、アイルランド、イギリスで売上ランキングトップ10入り、カナダでは1995年に最も売れたシングル曲、当のアメリカではビルボードトップ100に8週間連続入りしました。
2016年にイギリス放送局BBCが行ったインタビューで、レイチェルを務めた女優Jeniffer Anistonが、当時Friendsメンバーが「I’ll be there for you」があまり好きではなかったと答えていました。
主題歌「I’ll be there for you」のオープニングシーンで見れる「噴水」について
Friendsメンバーが住むGreenwich Village地区の近くに「Washington Square Park」という大きな公園があります。その公園にある噴水が下の写真一枚目です。オープニングで使われている噴水とは明らかに違います。使われた噴水は二枚目の写真で、ニューヨークから遠く離れたカリフォルニア州バーバンク(Burbank)市に有ります。
次の地図のように、Friendsが撮影された「Warner’s Bros Studio」がカリフォルニア州バーバンク市に有り、そこから約1600メートル離れた所に「Warner’s Bros Ranch(牧場、酪農園)」があります。噴水はこの中です。同社敷地内の設備を使ったということです。他にもアパートの屋上で撮影する、というアイデアも有ったようですが、屋上から見える風景がニューヨークじゃないと指摘されたり、天気の関係で撮影スケジュールが間に合わない可能性もあったため、代案としてこの噴水のシーンが撮影されました。似たような噴水がニューヨークにも有るので「ニューヨークじゃない!」という苦情を出される可能性が少ないと判断したようです。噴水シーン撮影日付は見つかりませんでしたが、肌寒い夏の早朝4時だったそうです。
下記、主題歌の歌詞。
So no one told you life was gonna be this way
誰も人生がこんな風になるなんて言ってくれなかった
Your job's a joke, you're broke, your love life's DOA
仕事は冗談みたいなもので、お金は一文無し、恋愛なんて玉砕ばかり
It's like you're always stuck in second gear
まるでセカンドギアで引っかかってるみたいだ
When it hasn't been your day, your week, your month, or even your year but..
ツいてない日が、週、月、一年と続いていくと。でも
I'll be there for you
君のとこへ行くよ
When the rain starts to pour
雨に降られても
I'll be there for you
君のとこへ行くよ
Like I've been there before
馴染みのない場所だって
I'll be there for you
君のとこへ行くよ
'Cuz you're there for me too...
だって君が僕といてくれるから…
You're still in bed at ten and work began at eight
起きたら朝10時で、仕事は8時から
You've burned your breakfast so far... things are goin' great
朝食を焦がして、さぁ今日も順調
Your mother warned you there'd be days like these
こんな日もあるって母親にいわれなかった?
Oh but she didn't tell you when the world has brought you down to your knees that...
でも、社会に失望した時にはこういってくれなかったのか
I'll be there for you
あなたのとこへ行くよ
When the rain starts to pour
雨に降られても
I'll be there for you
あなたのとこへ行くよ
Like I've been there before
馴染みのない場所だって
I'll be there for you
あなたのとこへ行くよ
'Cuz you're there for me too...
だってあなたがいるから
No one could ever know me
誰も僕のことなんか知らない
No one could ever see me
誰も僕のことなんか見えない
Seems you're the only one who knows what it's like to be me
どうやら君しか僕が僕だって知らないみたい
Someone to face the day with
一緒に今日に臨む人
Make it through all the rest with
何もかも一緒に乗り越えていく人
Someone I'll always laugh with
いつも笑っていられる人
Even at my worst I'm best with you, yeah
最悪の日でも君がいたら最高なんだ
It's like you're always stuck in second gear
まるでセカンドギアで引っかかってるみたいだ
When it hasn't been your day, your week, your month, or even your year...
ツいてない日が、週、月、一年と続いていくと。でも…