5.中国「月探査」の準備

月には人類が開発、利用できる各種の独特な資源がある。

月には人類が開発、利用できる各種の独特な資源があり、現在では月にはシリコン、鉄、アルミニウム、マグネシウム、カルシウムと酸素等の元素を含有する鉱物が100余種にも達し、

その中の6種は地球には無いことがわかっている。

月表面の厚い塵の中に非常に重要なエネルギー:ヘリウム3が含有されている。

これは地球で非常に稀で、核融合の主な原料の一つであり、人類の未来に長期に使用できる清潔、高効率、安全で、また格安な新型薇融合燃料で、

人類社会のエネルギーの構造を改善できる。

月表面には100万トンのヘリウム3物質の貯蔵量があり、地球の7000年間の電力消費をサポートできると推測されている

半世紀以来、月探査はずっと各国が激しく競争している科学研究領域であり、各国の月の資源に対する興味もますます大きくなりつつある。

月探査の展開は我が国が月資源を開発利用する能力を強める。

月表面は高真空で、周囲には電離層がなく、磁場(月の磁場は地球磁場の千分の一に相当)も無く、地質構造も安定で、弱重力の高清浄な環境である。

月の裏側が地球に面していないので、地上からの無線電波の干渉もなく、月上で天文観測基地と対地観測ステーションを設置するのは最も理想的である。

月で地球観測ステーションを造れば、もっとはっきり地球上の各種の自然現象、特に自然災害と環境悪化を観測できるので、地球上の人類が直面している環境、資源、災害等の問題を

もっと深く認識できる;これらの自然災害に対しての闘いで、予報と防御能力を高めることは非常に重要であり、

月は月科学、天体科学、宇宙物理、生命科学および材料科学を研究する理想的な場所である。

中国「月探査」の準備

半世紀の努力で、我が国は既に各類の宇宙船および輸送ロケットを研究開発、製作できる整った宇宙飛行科学技術工業体系を構築し、各種の衛星と有人宇宙船を発射できる

宇宙船発射場や航空観測コントロールネットをもっている。

また多種の衛星応用開発システムと宇宙空間科学研究体系が備わっており、我が国は月球探査の展開に必要な技術と物質的基礎を築きあげたといえる。

我が国の宇宙飛行技術が日々進歩することにより、中国が月探査を展開することはただの夢ではなく、その実行可能な能力を備えるようになった。

おわりです。