06無から創り出した金、ユダヤ資本の帝国主義
無から創り出した金、ユダヤ資本の帝国主義
1889年に出版されたL・B・ウルフォークの 『赤いドラゴン(The red Dragon)を読んで、ユダヤ人銀行家と彼らの非ユダヤ人共謀者が、
(金融を独占することで)無から創り出した金を本物の富(すなわち世界の所有)に変える必要性から、西洋帝国主義が生まれたのではないかと私は思った。
銀行家たちは、1694年に詐欺的な方法でイギリスの金融を独占すると、怪物に変身した。
今ではこの怪物が、人類を乗っ取ってしまった。ロンドンを拠点とする銀行カルテルは、文字どおり地球を喰いつくしてしまった。
それでも彼らは、すべてを所有し、人類を身体的とまではいかなくとも、心理的、精神的に隷属させるまでは満足しないだろう。要するに、これが新世界秩序だ。
最後の一押しは、ナサニュル・ロスチャイルドのためにセシル・ローズが1891年に創設した秘密結社によるものだった。
ローズは「世界中の富を吸い上げ」、「全世界を統治するため」にこの組織を立ち上げた。
最近実施された国連の調査によると、世界の人口の2%が富の50%を保有しており、人口の半分はわずか1%の富にしかあずかれていない。
もっとも富裕な2%に、ロンドンを拠点とする銀行家とその協力者たちが含まれるのは、言うまでもない。
今日、イギリス、アメリカ、ユダヤの帝国主義は、宗教、国家、人種、家族の破壊を通じて銀行家の「世界政府」計画を明示している。
この帝国主義が反映しているのは、一般のイギリス人、アメリカ人、あるいはユダヤ人の利益や願いではない。彼ら自身、侵略されているのだ。
「偉大なる赤いドラゴン」とロスチャイルド家
L・B・ウルフォークはバプチスト派のアメリカ人牧師で、南北戦争後の数十年間の銀行カルテルの陰謀について調査した。
彼はロンドンを訪れるたびにカルテルのメンバーと接触し、調査結果を裏づけた。ウルフォークは、「偉大な赤いドラゴン」が「ユダヤ・ロンドン・金融権力」の象徴だと述べている。
ウルフォークの著書は現在ネット上で読むことができる。そのなかで彼は、1913年の連邦準備法が制定されるかなり以前から、このカルテルが仲介者を通じてアメリカ経済を買収し、支配下していた様子を解説している。
およそ150年前の1864年、ウルフォークは世界の富がすでに彼らの手中に集まっていると指摘したのだ。
「私が指摘する資本帝国主義とは、資本家たちーユダヤ人からほぼ一人の男ーの結束だ。この資本家たちの拠点は、銀行家が暮らすスレッドニードル街、ロンバード街といったロンドンの
金融街にある。
ユダヤ人資本家たちは地上の産業と商業を自分たちに集中させることに成功した。
世界中の債務のほとんどが彼らの手中にある。
国家、州、市町村、企業、個人の債務 すベてを足すとおよそ750億ドルになると推定され、毎年40億ドルもの利息が彼らの懐に転がりこむ。
彼らは世界中の工場、海運、商業を所有している。世界の産業と貿易を支配している。
そして、すべての事業を自分たちのもとに急速に集中させている。あらゆる貿易と事業の大系列を所有しており、独断的にあらゆるものの価格を統制している。
ロンドン金融街のこの金融権力は、地上で唯一のもっとも顕著な帝国主義だ」
ウルフォークによれば、このカルテルのルーツは18世紀初期のイギリス東インド会社までさかのぼることができる。
「1764年、イギリス東インド会社は世界でもっとも偉大で裕福な企業だった。当時は、一つの帝国領土を支配する唯一の企業だった。
この東インド会社と同社の配当によってのちに設立された会社の株の大半が、ユダヤ人の手に渡っている。こうしてユダヤ人は、世界の金融王になった。
歴史上、東インド会社によるインド征服はど、詐欺、裏切り、強奪が組み合わさった征服劇はない。東インド会社は、一貿易会社が帝国主義権力となった史上初の例だ。
同社の帝国主義支配は詐欺、強奪、ごまかしに満ちており、卑劣かつ良心のかけらも無い方法で利益を追求する大企業の姿を浮き彫りにしている」
1775年に蒸気機関が発明されたのち、産業革命の恩恵にあずかることができたのは、資金カのあるイギリス東インド会社の資本家だけだ。
資本家たちは何百もの株式会社 石炭や鉄鋼採掘、鉄道や海運、不動産など、あらゆる種類の会社を設立した。こうした企業は、誰が真の所有者であるかは厳重に秘密にされた。
「経済危機が起きた場合(多くの場合資本家たちが自ら引き起こし、常に事態を操作している)、彼らは組織的にライバル企業を破綻させて買収し、個人株主を略奪した。
この組織化された資本家たちは最終的に製造業のすべてあるいは大半の株を非常に安い値で手に入れた。
彼らはこのようにしてライバル企業を潰し、個人株主を締め出す技術を一つの制度、科学に変えてしまったのだ」
ウルフォークは、ロスチャイルド家が単独で行動したのではなく、ユダヤ人銀行家のシンジケートを代表していたのだと推測する。
「ロスチャイルド家の台頭は、ユダヤ人が初めてシンジケートを結成した大連合として記憶に残る。
この大連合は、ユダヤ人が所有するすべての資本を組み合わせた大規模事業の取引のためのものだ。
ロスチャイルド家はユダヤ人金融王たちの首領となり、以来、シンジケートとして行動するユダヤ人の頭領となった。
おそらくロスチャイルド家は、世界のユダヤ人金融権力の頭目でもある。金融権力の富は算定不可能だ。1600億ドルは下らないだろう。2000億ドル近いと思われる。
金融権力は現在、投資先を見つけられないはどの金を所有している。資産が倍増すれば、地上の財産をすべて所有できるだろう。
生まれたてのころの彼らにとって、資産の倍増は一億ドルを意味した。現在は、4000億ドルだ。そして世界中の富の合計額は、6000億ドルにも達しない」
強調しておくが、この文章が書かれたのは1864年である。
ウルフォークによれば、ロックフエラー家とアメリカ大産業金融家のほとんどが、ロンドンの金融権力の手下にすぎない。
スタンダード石油は、各事業における独占をいかにして実現するかの典型的な例だ。
鉄道会社を所有するには、石油を運ばなければならない。そこで金融権力は、値をつり上げることでロックフエラーのライバルを倒産に追い込んだのだ。
この「カルテルの中のカルテル」は、事業家階級を抑えつけるために共産主義の脅威をも作り出した。
「大都市部で、共産主義と社会主義を煽る過激な活動を維持するのが彼らの方針だった。そうすることで、これらの思想に反感を持つ事業家たちは金融権力側にとどまる。
社会主義のアジテーターがユダヤ人である点は特筆すべきだ。はとんどが、金融権力の工作員だと思われる。
彼らは、自らの目的のためにこの扇動運動を維持しているのだ。これは、金融王たちの絶妙な業の一部である」
貨幣供給での過ちが各国の首を絞めている
『赤いドラゴン』は、すでに150年前に富と権力が比較的少数の手に集中していた事実を伝える重要な史料だ。
現代史には、この勢力の隠された計略が反映されている。世界全体が植民地化されたのだ。
今日、すべての巨大多国籍企業が一つの手に動かされているのは明らかだ。
その証拠に、どの企業も異口同音に多様性とフェミニズムを唱えている。アメリカ合衆国大統領はみな、この銀行カルテルの看板役だ。
ホワイトハウスの閣僚は、ロックフエラーが支配するCFR(外交問題評議会)から選出される。金融権力の命令を拒否する大統領は追放される(直近の例はJFKとニクソンだ)。
大統領候補はみな、銀行カルテルが世界政府の首都にするべく創設したイスラエルを支持する。
私は今まで、このカルテルの主要な動機は権力の強化だと考えてきた。だが現在は、サバテアン・ユダヤ異端信仰が彼らの計画の主な要素でなはいかと推測している。
無から何かを創り出す者はみな、自分が神だと考える。そしてサタンが約束したとおり、銀行家たちは全世界を相続しているのだ!
この致命的な問題の原因は、世界中の国家が自国の貨幣供給をユダヤ人銀行家のネットワークに頼ってきた点にある。
どの国も、この世界規模の帝国主義システムから脱却する力も知恵も持ち合わせていなかったのだ。