05ユダヤ人の陰謀とはイギリス帝国主義だ

「ユダヤ人の陰謀」とはイギリス帝国主義だ

陰謀理論の研究者は、「現代史には人類を隷属させようとする国際金融エリートの長期計画が反映されている」と主張する。

ゾウを調べる盲人のごとく、私たちはこの陰謀をユダヤ人銀行家、イルミナチイ、ヴアチカン、イユズス会、フリーメイソン、黒い貴族、ビルダーバーグなどのせいにしている。

真の悪人は、私たちの経済・文化生活の中心に潜んでいる。

イングランド銀行、アメリカの連邦準備制度および関係カルテルを支配する王朝ファミリーだ。

彼らは世界銀行とIMF(国際通貨基金)、世界の情報機関の大半も手中に収めている。彼らの素性は秘密にされているが、ロスチャイルド家は間違いなくその一員だ。

イングランド銀行は法律上は1946年に「国有化」されているが、金を創り出す権利は依然として同じ人間たちの手中にある。

実はイギリスは、「王室」が率いる金融寡頭制国家だ。王室といっても、支配しているのは女王ではなく、「ロンドンのシティー」だ。

シティーは大ロンドンの中心に位置する主権国家であり、イングランド銀行という実質民間企業によって運営されている。

「金融界のヴアチカン」であり、イギリスの国内法に制約されない。

一方で、銀行家たちはイギリス議会に指示を下す。1886年、アンドリユー・カーネギーは次のように記した。

「6、7人の人間が、議会に一切諮ることなくこの国を戦争に突入させることができる」

1910年から1919年までイングランド銀行の理事を務めたヴインセント・ヴイツカースは、世界中のすべての戦争の責任がシティーにあると非難した。

イギリス帝国とは、銀行家たちの経済的利益の延長だったのだ。

事実、イギリスの非白人植民地(インド、香港、ジブラルタル)は「直轄植民地」だった。

これらの直轄植民地は、イギリス人兵士たちが征服し、イギリス国民の税金で維持されていたにもかかわらず、イギリスの司法はおよばず、管轄権はシティーにあったのだ。

セオドア・ルーズヴエルト政権期(1901~1909年)、イングランド銀行は手下であるJ・P・モルガンにアメリカの商業活動の25%を乗っ取らせ、アメリカを支配下に収めた

(アントン.チヤイトキン 『アメリカにおける背信(Treason in America)』1964年)。

巨大企業を支配下に置く「クラブ、オブ、ジ、アイルズ」

アメリカ年鑑によると、銀行家たちは「クラブ・オブ・ジ・アイルズ」 というネットワークに所属する。

このクラブは主にヨーロッパの王室で構成される非公式組織で、イギリス女王も含まれる。

推定10兆ドルの資産を運用し、ロイヤル・ダツチ・シェル、インペリアル・ケミカル・インダストリーズ、ロイズ・オブ・ロンドン、ユニリーバ、ロンロー、リオ・ティント・ジンク、アングロ・アメリカン・デビアスといった巨大企業を支配下に置く。

彼らは世界の石油、金、ダイヤモンド、その他重要な資源の供給を支配し、これらの資産を利用して地政学的計画を進めている。

彼らは世界の人口を2,30年以内に現在の60数億から10億人以下に削減しょうともくろんでいる。

自分たちの世界的権力と、支配を可能にする封建制を維持するために、人類の群れを文字通り「間引く」つもりなのだ。

歴史家ジエフリー・スタインバーグは、「今日のイングランド、スコットランド、ウエールズ、とりわけ北アイルランドは、ロンドンのシティーの需要にこたえる奴隷農園、

社会工学研究所にすぎない」と述べているが、アメリカ、カナダ、オーストラリアが念頭にあるのかもしれない。

「これらファミリーは金融寡頭権力を形成している。彼らはウインザー王朝の後ろに控える権力だ。

そして自分たちを、イギリスに1509年から1715年の間に潜入して破壊し、バビロニア、ペルシャ、ローマ、ビザンチン帝国の流れを汲む、より悪質なアングロ・オランダ・スイス系の寡頭支配体制を築き上げたヴエネチアの寡頭権力の末裔であると自負している」

「ロンドンのシティーは、世界の投機市場を牛耳っている。

資源採掘、金融、保険、運輸、食糧生産にかかわる企業集団が密接に関連しあい、世界市場の最大の分け前を管理し、世界の産業を実質的に支配しているのだ」

英国と結びついた「ヴエネチアのユダヤ人」

経済学者リンドン・ラルーシユと関わりのあるスタインバーグは、現在の災難が、ヴエネチアの商業寡頭勢力がイギリスに渡った300年前にさかのぼると調べあげた。

ラルーシユ傘下の歴史家たちは明言しないものの、この寡頭勢力のメンバーの多くがユダヤ人だったと思われる。

セシル・ローズは次のように記している。「ヴエネチアの商取引を圧倒的に取り仕切っていたのはユダヤ人だ。

彼らはもっとも裕福な商人階級だった」(『ヴエネチアのユダヤ人の歴史(History of Jews in Venice』1930年)

ウイリアム・ギー・カーは、著書『闇の世界史』(原題Pans in the Gamel】のなかでこう述べている。

「オリヴアー・クロムウエルとオレンジ公ウイリアムは、ユダヤ人銀行家に資金援助されていた。

イギリス革命(1649年)は、銀行家による世界覇権を目的とした一連の革命の発端となった内戦だ。 ウイリアム公が1694年に創設したイングランド銀行が、次の重要な段階だ。

表向きの姿とは裏腹に、イギリスは300年以上前から『ユダヤ人』国家だった」

ユダヤ人銀行家ファミリーは、娘たちを浪費家の貴族たちに嫁がせるようになる。ユダヤ教の法律では、母親がユダヤ人であれば配偶者が非ユダヤ人でも子供はユダヤ人と判断される。

こうした結婚の一例を挙げると、1978年にハンナ・ロスチャイルドが後に首相となるローズベリー伯と結婚している(男の跡継ぎはユダヤ人女性と結婚する。ヴイクター・ロスチャイルドと息子ジエイコブは例外だ。二人とも、非ユダヤ人と結婚している)。

1922年、フイリップ王子の叔父で女王の従兄弟でもあるルイス・マウントバッチンは、世界屈指の富豪、ユダヤ人銀行家アーネスト・カッセルの孫娘と結婚している。

ウインストン・チャーチルの母親ジエニー(ジエイコブソン)・ジエロームはユダヤ人だ。

1900年代初頭には、ユダヤ人と婚姻関係を結んでいないイギリス人貴族はごく少数だった。

ヨーロッパ人は、このようにして生まれたユダヤ系のイギリス人貴族が大陸を訪れると、見かけはユダヤ人だが、イギリス貴族の称号を持ち、イギリス人のアクセントで話す人々を見て驚いた。

パーク景族年鑑の編纂者L・G・パインによれば、ユダヤ人が「イギリスの貴族と密接に結びついたため、一万が受ける被害は必ずもう一万の階級に影響するようになっていた。

イギリスのユダヤ人が迫害されれば、必然的に貴族たちにも影響が及ぶ状況になつていた」(『イギリスの貴族の話(Tales of the British Aristocracy)』1957年)

「ブリティッシュ・イスラエル運動」と大英帝国の完全復活

ユダヤ人との婚姻関係がなくとも、ヨーロッパ貴族の多くが自らを聖書のヘブライ人の子孫であると考えていた。

たとえばハプスブルク家は、ベンヤミン族の子孫を名乗るメログイング家と婚姻によって結びついている。

加えて、多くの貴族が 「ブリティッシュ・イスラエル」運動に加わっている。

この運動は、英国元首をイスラエルにおけるアングロ・サクソン系の「失われた種族」の頭領とし、世の終末とともに大英帝国が完全に復活すると主張する動きだ。

バーバラ・アホによれば、薔薇十字会とフリーメイソンはブリティッシュ・イスラエル主義を支持しており、自分たちの血統を再建されたエルサレム神殿の王座に据えようとしている。

このように偽の救世主を登場させ、キリストとして世界中から信仰させようとする計画は何百年も前から画策され、実行されてきたのだ。

バリー・チヤミッシユは次のように記している。「イギリスのフリーメイソンなしに、現代のイスラエル国家はあり得なかった。

ブリティッシュ・イスラエル運動は、1860年代にフリーメイソン内部から興った。彼らの目標は、パレスチナのトルコ領にユダヤ=フリーメイソン国家を建設することだった。

当初は、ロスチャイルド家やモンテフイオーレ家といったイギリスのユダヤ=フリーメイソン・ファミリーが大量の移民流入を想定し、インフラ整備のための資金を提供した。

しかしユダヤ人は思ったほどイスラエルに集まらなかった。彼らはヨーロッパの生活を好み、大陸を去る気にならなかったのだ。

そこで彼らは、ヨーロッパをユダヤ人にとって悪夢の地に変えたのだ」(『イスラエルを切望するイギリスのフリーメイソン(British Freemasonry Covets Israel)』インターネット版)

結果的に、ユダヤ系イギリス人エリートたちの世界支配のもくろみはイギリスとアメリカの帝国主義という形をとり、のちにシオニズムと新世界秩序へと姿を変えたのである。

新世界秩序は「ユダヤ=中央銀行家」の野望

まず、新世界秩序ニュー・ワールド・オトダーを定義することから始めよう。

新世界株序NWOの原動力は、現在の膨大な経済的権力を、政治・社会支配のための常態化した世界的制度にしたいと考える世界の中央銀行家たちの願望だ。

銀行家たちの権力は、金融の独占に基づいている。彼らは政府の信用を利用して通貨を発行し、納税者に何十億ドルもの利息を要求しているのだ。

連邦準備制度のような中央銀行は、政府機関を装っているが、実際は違う。

300ほどのファミリーが所有する民間企業だ。これらファミリーの大半がユダヤ系、あるいは部分的にユダヤ系である点は意味深い。

私は正統ユダヤ教の信者ではないが、現在の状況が、人類にもユダヤ人にも致命的だと考えている。

アメリカ人発明家トーマス・エジソンは、この巨大な信用詐欺を次のように解説している。

「我が国が債券は発行できるが通貨は発行できないというのは、馬鹿げている。 債券も通貨も、支払いをするという約束だ。この点は同じだろう。

しかし一方は高利貸しに有利なもので、もう一方は人々を支えるものだ」

中央銀行はこのほかにも、企業や個人への融資を管理している。アトランタ連邦準備銀行の信用担当理事ロバート・ヘンフィルは、この受け入れがたい状況を次のように説明する。

「信じられないような概念だ。私たちは、商業銀行に完全に依存しているのだ。現在流通しているドルは、現金であれクレジットであれ、誰が借りなければならない仕組みになっている。銀行が人工通貨を十分に発行すれば、我々は富む。しかし逆の場合、人々は飢えてしまう。私たちは、安定した通貨システムを持たないのだ。

全体像がつかめると、いかに私たちが悲劇的で愚かな状況に陥っているかが見えてくる。信じられないほどの救いようのなさだが、それが現実だ……。

この事実が広く知れ渡り、欠陥が早急に改善されなければ、現代文明は滅びてしまう。今もっとも重要なのは、私たちがそのことに気づくことだ」

1913年に連邦準備制度が創設されたとき、信用詐欺だと指摘したロンドンの銀行家がいる。

「連邦準備制度を理解する少数の人間は、利益を得ようとするか、恩恵に依存しているため、彼らから反対の声は上がらないだろう…。

大衆のはとんどは制度を理解する能力がないので、ともすればこの制度が自分たちの利益に反すると疑いもせず、文句も言わずに重荷を背負うことになる」

アル・ゴアの娘とシフの孫、米国にも及ぶ婚姻戦略

新世界秩序は多頭のモンスターだ。銀行家たちは複数の看板を使って活動する。

共産主義、社会主義、自由主義、フェミニズム、シオニズム、新保守主義、フリーメイソンなどだ。はとんどのメンバーが、これらの「進歩主義」運動が「世界革命」のための秘密活動であることを知らない。世界革命とは、銀行家の覇権と悪魔主義の言い換えに過ぎない。

銀行家たちは、世界の主要な企業、メディア、情報機関、シンクタンク、基金、財団、大学を支配している。 真実を隠しているのは彼らだ。しかし目立つのはユダヤ人だ。

そのため反ユダヤ主義の理由となっている。もちろん、「社会的成功」を追い求めているその他大勢もいる。

銀行家たちは国家をまたいで活動している。彼らは、世界の富を独占しようとする英米帝国主義の主な首謀者でもある。社会評論家のヒレア・ベロックは著書『ユダヤ人(The Jews)』(1922年)のなかで、大英帝国がユダヤ人金融とイギリス貴族のパートナーシップを表わしていると指摘している。

「ワーテルローの戦い 1815年〕以降、ロンドンは金融市場となり、世界中の手形交換所となつた。ユダヤ人が金融ディーラーとして得る利益と、この商業政治形態による利益は増す一方

だった。一九世紀後半の30数年間は、両者は事実上同じだった」

ユダヤ人とイギリスの利益が合流するようになり、両者は婚姻関係を結ぶようになる。

かつてこの国の領主だった貴族ファミリーと、ユダヤ人大資本が次々と婚姻関係を結ぶようになった。こうした動きは二世代にわたって続き、二〇世紀初頭には、ユダヤ人の血が流れないイギリスの伝統的大貴族はほとんどない状態だった。

「こうした婚姻の影響は、たいていのイギリス人貴族の家系に現われていた。なかには、イギりス人の名を冠し、代々続く由緒あるイギリス貴族の純粋な系譜でありながら、外見と性格はユダヤ人そのものという顕著な例もあった」

アル・ゴア元副大統領の娘とジエイコブ・シフの孫の結婚からもわかるように、ユダヤ人と非ユダヤ人エリートの婚姻による結びつきはアメリカにも及んでいる。

世界を支配しようとするイギリスとユダヤ人は、フリーメイソンも手段として利用した。ベロックは次のように記している。

「特にフリーメイソンのようなユダヤ人組織(ユダヤ人は、17世紀に滞在国との橋渡しのためにフリーメイソンを創設した)は、イギリスでとりわけ強い影饗カを持っていた。

その結果、活発で最終的には非常に重要となる政治的伝統が生まれた。イギリスは、異国で暮らすユダヤ人の公式保護者としてその国の政府に黙認されるようになったのだ。

「イギリス政府は、〔ユダヤ人が迫害された場合には〕介入し、世界中のユダヤ人金融勢力を支え、その見返りとして両者の関係から生まれる利益を享受した」

ベロックの説が正しければ、新世界秩序とは大英帝国の延長であり、イギリス、アメリカ、ユダヤのエリートたちの帝国主義利益がまったく同じになった体制を表わす。

「永遠の平和のための終わりなき戦争」

たいていのユダヤ人は、新世界秩序、別名「グローバリゼーション」の非民主主義性と自分たちがいかに利用されているかを知れば、この動きに加担したいとは決して思わないはずだ。

真のユダヤ人精神は真実と道徳を絶対視し、自己の利益のためにこれらが損なわれることを許さない。

G・J・ノイベルガーは『シオニズムとユダヤ教の間に横たわる巨大な溝(The Great Gulf Between Zionism and Judaism)』のなかで、この精神について述べている。

「ユダヤ民族は、他の民族を支配するため、あるいは征服し戦争を起こすために選ばれたのではない。神に奉仕するため、すなわち人類に奉仕するために選ばれたのだ。

したがって、物理的暴力はユダヤ人の伝統でも価値観でもない。

選ばれた民族であるユダヤ人の任務は、軍事的優位性や技術的功績を示すためではなく、道徳的行動と精神的純粋さを完璧に追求することだ」

政治的シオニズムが犯した最悪かつもっとも基本的な罪で、他のすべての悪事の説明となるものは、ユダヤ民族を彼らの神から引き離し、神聖な契約を無効化し、ユダヤ人の気高い理想を「近代」国家と偽りの主権にすり替えたことだ。

銀行家たちが真のユダヤ教や民族の純粋性に関心がないのは明らかだ。

彼らはむしろ、自分たちの計画を実現するためにヒトラーを生み出し、何百万人ものユダヤ人を犠牲にした。

そしてジヨージ・オーウェル式の「永遠の平和のための終わりなき戦争」を実行するために、中東では何万人ものさらなるユダヤ人、アメリカ人、イスラム教徒を犠牲にしている。

新世界秩序は「ユダヤ人」の民族計画を実現するためのものか、それともカバラ崇拝銀行家エリートの計画を実現するためのものか? 私は後者だと思う。

ユダヤ人団体は、他の多くの日和見主義あるいは無意識な集団と同じように、彼らの計画に利用されてきたのだ。

私たちは、私的銀行に無から通貨を発行する権利を与えることで、人類もろとも地球を喰い荒らす怪物を生み出してしまったのだ。