中国の原子力潜水艦の長距離航行は何を意味しているのか?

中国の原子力潜水艦の長距離航行は何を意味しているのか?

2014.10.30 , 18:04

© Photo: AP/Andy Wong

ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、中国の原子力潜水艦のインド洋に おける長期パトロールについて、中国の潜水艦隊の専門技術の向上と、自信の高まりを証明していると報じた。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、 中国のインド洋パトロールは、2ヶ月以上延長された。分析戦略技術センターのワシリー・カシン専門家は、中国の原子力潜水艦隊は、航行期間をさらに延長す ることも可能ではないかとの見方を示している。

例えば、091型原子力潜水 艦の403号艦は、100日以上にわたる航行を成し遂げた。マ スコミの報道によると、093型原子力潜水艦は、マラッカ海峡を通過し(これについて中国国防省は、外国の軍当局に事前に通知した)、その後、長期にわ たって密かにインド洋に留まった。093型原子力潜水艦は、魚雷や巡航ミサイルの搭載が可能。長期間にわたってインド洋で密かに活動できる中国の潜水艦隊 の能力は、インド艦隊にとって深刻な問題となる。インドは自国のASW部隊への投資を拡大し、機器を追加したり、自国の海軍基地を、潜水艦から防衛するた めのより効果的なシステムに注意を払うことを余儀なくされる。中国の原子力潜水艦の活動範囲の拡大は、米国にとっても大きな問題だ。危機的な時期に、中国 の原子力潜水艦がインド洋へ派遣された場合、中国の原子力潜水艦は、緊急に大西洋から太平洋へ移動させられた米軍を脅かすだろう。米国はこのような脅威に 対抗できるが、そのためには、同海域で非常に強い軍部隊を展開させなくてはならない。

もちろん、中国の原子力潜水艦の技術水準は、ロシアや米国の最新の原子力潜水艦には及ばない。しかし中国は、大規模な投資によって、徐々にその差を縮めている。

現在、中国の原子力潜水艦の長期航行の数が増えている。中国の原子力潜水艦の技術は最高水準ではないかもしれないが、中国は経験を積み、経験豊富な潜水艦の乗組員を育成することができる。これは、強力な原子力潜水艦隊をつくる際に、技術の向上と同じくらい重要なことだ。

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