27「テロとの戦い」の根源はシオニストにある
「テロとの戦い」 の根源はシオニストにある
つい最近まで私は、「血に飢えたアラブ人に囲まれた平和を愛する国家」というイスラエルが描くイスラエル像を受け入れていた。
この小国が帝国主義の構想を持っているなどというのは、馬鹿げた妄想だと思われた。
だが、もし、イスラエル人を含むはとんどの人々に知られることなく、世界の権力エリートがイスラエルを利用して新世界秩序計画を推し進めていたのだとしたら?
もし、イスラエルの役割が、中東を植民地化することと、新しい世界政府と信仰の中心地となることだとしたら?
リヴイア・ロカフの『イスラエルの聖なるテロリズム(Israel's Sacred Terrorism))』(1980年)は63ページの研究論文だが、この突飛な筋書きが実はそれはど荒唐無稽でもないことを示唆している。 ロカフの研究論文はモシエ・シヤレットの日記で明かされた内容に基づいている。
シヤレットは1954~56年にイスラエル初の外相、そして完五四~五六年には首相を務めた人物である。
イスラエルが隠蔽しようとしているシヤレットの日記によると、攻撃にさらされやすいというイスラエルのイメージは仕組まれたものだった。
イスラエルはずっと中東地域の支配勢力になろうともくろんできたのであり、国民を騙して戦争を引き起こすために「危機をでっち上げた」のである。
シヤレットは日記のなかで、1955年5月のモシエ・ダヤン陸軍参謀総長との会話について触れている。
「この先8年から10年はアラブが侵攻してくる危険はない。 安全保障協定に縛られていては、我々の活力ともいえる報復措置がとれない。
軍事行動があってこそ国民と陸軍に高度な緊張をもたらし続けることができる。 こうした報復軍事行動がなければ、とうに戦闘好きな民族ではなくなつていただろう」
シヤレットは以下のように締めくくる。「我が国は(中略)軍事力をもっとも重要だと位置づけなければならない。高い士気を維持し精神の緊張を保つ唯一の手段だと言ってもよい。
そのためには、危機を作り出したほうが、いや、作り出さなければならないのだ。
よって挑発と復讐の手順をとる必要がある。何にもまして、アラブ諸国と新しい戦争が起こることを願おうではないか。
それでこそ、ようやく煩わしい問題から逃れて我々の場所を手に入れることができる」
「隠れた侵略」が「対テロ戦争」に変化した
この「報復」や「挑発と復讐」政策は「隠れた侵略」とも呼ばれている。
アメリカの「対テロ戦争」はその延長である。基本的には、みずからの攻撃行動を偽の挑発に対する報復に見せかけるものだ。
たとえば、イスラエルの偵察隊がヨルダンやエジプトに攻撃を仕掛けるために国境を越えたとする。それでいて戦闘はイスラエル国内で起きたと主張する。
ひとたび攻撃を受けたとなれば、軍は敵国内へと「攻撃者」を追撃して大きな損害を与える。アリエル・シヤロンはこうした殺人的な急襲を専門とする分隊、101部隊の指揮官だった。
彼が指揮した1953年のヨルダン、キビヤ村襲撃では何十人もの民間人が殺害された。
1954年3月、イスラエルの路線バスが攻撃を受け、乗客10名が死亡した。国連休戦委員のヘンダーソン大佐は「生存者の証言から、殺人犯全員がアラブ人だとは立証されていない」と
述べ、攻撃は「付近一帯の緊張状態を高めようとするテロリスト」によるものだとした。その後すぐ、イスラエルはそれに抗議して休戦委員会から脱会した。
1954年6~7月、イスラエルのテロリスト分隊が、アラブと西側諸国の関係を悪化させることをもくろんで、カイロで数々のイギリスやアメリカの施設を爆破した。
「レヴオン事件」と称されるこの事件は、2001年の世界貿易センター攻撃の影にひそんでいた思想と同一だと言えなくもない。
「隠れた攻撃」という観点から考えると、もしテロがなければ、イスラエルがそれを作り出しただろうということになる。 ひょつとすると、イスラエルの保安機関がイスラエルに対する最近の攻撃のいくつかを引き起こしたのかもしれない。いくつかのケースではテロリストは「白人」だつたと説明されている。
2004年2月3日に、検問所で10名のイスラエル軍予備兵を殺害した狙撃兵を覚えているだろうか。彼がパレスチナ人だつたのなら、再び攻撃しただろうとは考えられないか。
イスラエルの解説者はイスラエルが民主主義ではないと嘆く。
保安機関が同国を乗っ取ってしまったのだという。以下はある専門官の発言だ。「イスラエルは軍隊を保有する国家ではない。 付属国家を持つ軍隊である」。
彼らはそれ以外にも、汚職文化、残虐行為、不道徳が軍隊にはびこつていると嘆いている
(ラン・ハー=コーヘン『イスラエルの選挙がどうした?(Israeli Elections So What?)』を参照)。
イルミナチイ、すなわちフリーメイソンの中央銀行家たちがイスラエルの保安機関と政府を操っているのだと私は信じている。イスラエルの有力な政治家の多くはフリーメイソンである。
9.11の随所に残されたモサドの痕跡
イルミナティは常々、自分たちのよこしまな目的を前へ推し進めるために、反ユダヤ主義を利用してユダヤ人を惑わしてきた。
『シオン長老の議定書』のなかで語り手は、イルミナテイが「我々以外はどんな支配勢力をもすべて排除」してきたと打ち明けている。
それにもかかわらずこの組織は、反ユダヤ主義を生み出さんがために、世界支配というみずからの計画への攻撃をあえて許した。
「反ユダヤ主義は、劣等な同胞を操作するのになくてはならないものだ」(第九議定)
幼いころからユダヤ人は、自分たちが不合理にも嫌われていて、イスラエルはホロコーストの再来を防ぐ保護手段なのだと教え込まれる。
この姿勢は、敵を非人間的な存在に変え、真の自己批判の必要性を排除する。多くの場合、ユダヤ人の問いは真か偽か、正か誤かということではない。「ユダヤ人のためになるかどうか」なのだ。
人々に精神的なショックを与え、理性のない鬼どもが自分たちの生存を脅かしていると思い込ませることは、効果の高いマインドコントロールの方法である。
そうした人々は道徳観や理性をあっさりと捨て、必要とあらば、みずから、知性をもたない残忍な殺人鬼になつてしまう。
彼らは、まったくユダヤ人ではないかもしれないカ、反ユダヤ主義かもしれないカ、最終的にはユダヤ人の破滅をもくろんでいるカにいとも容易く利用されてしまう。
今、イルミナテイはアメリカ人に対して同様の戦術を用いている。
イスラエルの情報機関モサドの痕跡は、9・11テロ事件のいたるところに残されている。 明らかに、
イスラエルの海運会社ZIMコンテナラインは、事件の一週間前に世界貿易センターから従業員二〇〇名のオフィスごと引き揚げ、賃貸契約の中途破棄で多額の違約金を支払った。
アラブ人とされる七名の「ハイジャック犯」は今も生きているようである。
もしオサマ・ビンラデインが存在していなかったとしたら、アメリカとイギリスは彼を作り上げたことだろう。
ごく最近の1996年まで、彼がイギリスの情報機関MI6から資金を受け取っていた証拠がある。
フランスの日刊紙フイガロによれば、2001年7月、ビンラデインがドパイでCIAの支局長と会っていたという。
ビンラデインは、偽りの「文明の衝突」をけしかけている者たちの目的に合致しているのだ。
アメリカ国内では、ユダヤ人迫害が文化の典型例になつてしまっている。
近ごろでは、女性や同性愛者がユダヤ人役で、自分たちは弾圧されているのだと教え込まれている。 何百万人もの生活が崩壊しっつある。
イルミナチイの密かな計画は、社会の赤血球である家族制度を攻撃して、社会の免疫システム、すなわち専制政治に抵抗するカを失わせることだ。
要するに、「隠された攻撃」や「偽の作戦行動」は、イルミナチイが長期計画を実行に移すための最初の手段である。
アメリカ人はでっちあげられたイスラムの脅威に迫害される者となるように仕向けられている。
アメリカ国民という名のもとに何がなされているかに気づかないまま、彼らは今、「なぜ嫌われるのか」と自問するユダヤ人と化しているのである。
「離散ユダヤ人よりも一頭のヤギに価値あり」という暴言
1940年11月25日、ナチス支配下のヨーロッパからユダヤ人難民を乗せた船パトラ号が爆発してパレスチナ沿岸で沈没、252人の命を奪った。
シオニスト組織「ハガナ」は、乗客が彼らの上陸を拒否したイギリスに抗議するために自爆したのだと述べた。何年も経ってからハガナは、乗客をモーリシャスに行かせるぐらいなら、と船を爆破したことを認めている。
「多数を救うために、少数を犠牲にしなければならないこともある」と、1958年の追悼式でイスラエルのモシエ・シヤレット元首相は語った。
事実、ホロコーストのあいだ、イスラエル建国をはかどらせるのでないかぎり、ユダヤ人の命には何の価値もないというのがシオニストの方針だった。
「国外に離散したユダヤ人(デイアスポラ)全体よりもイスラエルの一頭のヤギのほうが価値がある」。ユダヤ機関「救済委員会」のイツハク・グリーンバウム委員長はそう言い放った。
ラビ=モシエ・ションフエルドは、直接的にも間接的にも、ナチスによるヨーロッパ・ユダヤ人虐殺にシオニストが協力していたと非難している。
それらの告発は彼の著書『ホロコースト犠牲者の告発(Holocaust Victims Accuse)』(1977年)に収められており、オンラインで読むことができる。
ラビ=ションフエルドはシオニストを、不当にユダヤの人々の指導権を奪い、彼らを裏切って虐殺されるように仕向け、その背信行為から道徳資本を手に入れた罪で、「戦犯」と呼ぶ。
ションフエルドは述べている。「ユダヤ人の血はユダヤ国家の車輪をまわすために必要な潤滑油だというシオニストのアプローチは、過去のものではない。
今この日にもとり得るものだ」
つまりこれは、シオニズムが本当はユダヤ人を支持する運動ではないということを暗に示している。経験豊富なイスラエルの政治家ユリーザー・リヴネーの言葉を借りよう。
「シオニストが受け継いできた遺産は、そもそもそれ自体に何か欠陥とでも言うべきものがある」
ホロコーストをあえて阻止しなかたシオニスト指導層
ヨーロッパのユダヤ人が死の危機に直面していたとき、アメリカのシオニスト指導者は意図的にヒトラーを挑発して憤慨させていた。
彼らはまず1933年に、世界中でナチス製品の不買運動を起こすことから始めた。アドルフ・アイヒマンの副官デイーター・フォン・ヴイスリツエニーは、1941年にヒトラーが烈火のごとく怒ったとラビ=ヴアイスマンデルに述べている。
アメリカのシオニストのラビ=ステイーヴン・ワイズが、全ユダヤ人の名において、占領下のヨーロッパで600万人のユダヤ人を人質としている「ドイツに宣戦布告した」のである。
ヒトラーは床にひつくり返って絨毯に噛みつき、そして誓いを立てた。 「ならば、やつらを滅ぼしてやる。絶対に滅ぼしてやる」。
1942年2月、ヒトラーはヴアンゼー会議を開き、そこでユダヤ人大虐殺という「最終的解決」が形作られた。
「ユダヤ人評議会」の運営役、あるいはユダヤ人警察「カポ(Kapo)」となるべきシオニスト運動家はナチスが選んだ、とラビ・ションフエルドは証言している。
ナチスは「金や権力ヘの欲におぼれた彼らが忠実で従順な僕となつて、一般大衆を破滅へと導く」ことを知った。
シオニストはしばしば「ナチスよりも残虐」な知識人で、列車の最終的な行き先を秘密にしていた。
俗世のシオニストとは対照的に、正統派ユダヤ教徒のラビは協力を拒み、最後まで困難な状況におかれた信徒の面倒をみた、とションフエルドは記している。
ラビ=ションフエルドは、レジスタンス活動、賠償による解放、そして救済を計画しようとする試みをシオニストが妨害したいくつもの例を引き合いに出している。
シオニストは戦前にユダヤ人に武器を持たせようとした.ウラデイーミル・ジャボティンスキーの取り組みを攻撃した。
彼らは、子供の死亡率が60%だったゲットーヘ食料を送る計画を、不買運動に反すると言って阻止した。
彼らはまた、イギリス国会が難民をモーリシャスヘ送ろうとする議案に反対を唱え、代わりにパレスチナへ行かせるよう求めた。アメリカ議会で発議された同様の議案も阻んだ。
そうする一方で、若いシオニストたちは救出している。
シオニストの最高指導者で、のちにイスラエル初代大統領となつたハイム・ヴアイツマンは語った。
「いかなる国家にも祖国のために戦って命を落とす者がいる。ヒトラーに苦しめられている者たちがわが国の死者なのだ」。彼らは「無慈悲な世界の道徳と経済の塵となつた」
スロバキアにいたラビ=ヴアイスマンデルはアウシエビッツの地図を用意して、連合国軍にトラックや火葬場を爆撃するよう圧力をかけてほしいとユダヤ人指導者に懇願した。
指導者らは連合国軍を急きたてなかった。 なぜなら公にはされない政策で、シオニスト以外のユダヤ人を全滅させることになつていたためである。
死の列車や強制収容所が攻撃されないと知ったナチスは、実際そこに産業を集約させた。
これまでに述べたことはどれ一つとしてナチスの責任を免除するものではない。
だがしかし、もしもシオニストの指導者が名誉ある行動をとっていたなら、ホロコーストを阻止する、あるいは少なくとも軽減することができただろう。
ヒトラーを権力の座に就けて第二次世界大戦を起こさせようとする自分たちの役割を隠すために、シオニストがユダヤ人犠牲者の数を増やす必要に駆られていたのだと疑わざるを得ない。
陰謀は超巨大ゆえに「存在することさえ信じられない」
アクトン卿いわく、「権力者が隠そうとしなくなれば、真実が姿を現わす」。あの2001年9月11日以来、以前より多くの人々が歴史の「陰謀」あるいは「抑圧」説に目を向けつつある。
1891年、セシル・ローズは、イングランド銀行株主とその協力者が世界的な主導権を得るために「円卓会議」と呼ばれる秘密結社を組織した。
ロスチャイルド家を含むこの口やかましい貴族たちは、世界資源はもちろん、信用創造の独占権を守るためにも、世界を支配しなければならないと考えた。
帝国主義は国家の利益を反映するものでは決してない。こういった銀行家の計画なのである。
彼らはフリーメイソンに関わっているという点でも結びつきを持っていた。
フリーメイソンはその頂点において、キリスト教の破壊、魔王崇拝、エルサレムヘの異教徒寺院の再建に専心している。
人類は「無用な居候」だと考え、人口を減らして自分たちの僕とさせるべく、優生学と洗脳を唱えた。結果として起きた非シオニストユダヤ人の全滅はこの動きに根差している。
1897年、初のシオニスト会議がバーゼルで開催された。
1904年、シオニズムの創始者であるテオドール・ヘルツルが44歳の若さで謎の死を遂げ、運動は円卓会議によって引き継がれた。
シオニズムと共産主義は、彼らの世界支配計画を進めるための二本の凶悪な爪だった。
1917年11月の同じ週に、ボルシエヴイキ革命が起こり、バルフォア宣言がユダヤ人にパレスチナを約束している。
円卓会議グループは人類を堕落させ、混乱に陥れて滅ぼし、無力にするために、三つの世界大戦を計画した。
現在始まりつつある第三次世界大戦では、シオニストをイスラム教徒と争わせる。
シオニズムの目的は、中東を植民地化してイスラム教徒を討ち滅ぼし、油田を支配することだ。
よって、イスラエルは白紙の小切手を受け取りつづけている(ある経済アナリストの推計ではアメリカの納税者はこれまでイスラエルに1兆7000億ドルも費やしている)。
ユダヤ人の幸福よりもイスラエル建国が優先された理由はそれだ。
世の中の人々は、イスラエルがアメリカを支配していると不満を述べている。 だが、イスラエルにしても双方を支配する中央銀行家たちの道具にすぎない。
イスラエルは一般のユダヤの人々とは何の関係もない。 シオニズム、共産主義、フェミニズム、ナチズムはすべて同じ悪魔のような陰謀団の創造物だ。
こうした主義はどれもみな、最終的な目標である新封建制世界独裁政治の手段である。
米連邦捜査局(FBI)のj・エドガー・フーヴアー長官はかつて、こう語った。
「個々の人々は、直面している陰謀があまりにも巨大すぎて、そんなものが存在することさえ信じられないという不利な立場に立たされている」
知らないうちに管理者にされているイスラエル国民は、「強制自殺」の犠牲者でありつづけるだろう。 アメリカ国民もこの役割に組み込まれつつある。9・11テロ事件がその例だ。
アラブのテロもまたこの陰謀団に後押しされている。オサマ・ビンラデインは、1996~98年のあいだに、260回もイギリスに電話をかけている。
その狙いは、世界警察国家建設のために、イスラム教徒と西側諸国の両方を苦しめる口実として「文明の衝突」を利用することだ。
私が「強制自殺」と呼ぶものは、実は悪魔による「間引き」である。シオニストやその他の指導者たちがしきりに「血の生資」に言及するのは、人間を生贅にしていた慣習と関係がある。明らかに、人々が虐殺されるのにともなつて邪悪なエネルギーが放出されるのだ。
先ごろ、アメリカのリチヤード・アーミテージ国務副長官が、武装組織ヒズボラはアメリカに「血の借り」があると述べた。
我々の支配者は、魔王ルシファーヘの捧げ物として戦争を計画する。彼らにとって虐殺や破壊行為は心浮き立つことなのだ。犠牲になつているのが他人であるかぎり…。
人類はいつも指導者に裏切られてきた。
イスラエルのジャーナリスト、バリー・ハミシユは、ユダヤ人指導者についてこう述べている。
「金のある者が、みずからを高官に任命する。したがってもっとも強欲で、不徳な人物が国を動かす。〔彼らは〕権力と賞賛を得るためにみずからの魂と、国民のそれとを売り渡すだろう」(バリー・ハミシユ『脅かされたかのように、運が尽きたかのように(Just as Scared, Just as Doomed)』)
結論を述べよう。悪魔を崇拝するカルト集団が世界を支配している。
そうした人々は神を憎み、人類を憎み、それを破壊することを望んでいる。
彼らは目的のためには手段を選ばず、血も涙もない。 ユダヤ人ほかすべての人々を大砲の餌食のごとく利用している。
私たちは騙され、惑わされ、妨げられ、虐げられた「マトリックスの子供たち」だ。神に与えられた洞察力なくしては、屠殺場に送られる子羊も同然なのである。
マインドコントロールのためのホロコースト
イスラエルのもっとも強力な心理兵器はホロコーストだ。シオニストのスローガンは 「二度とあってはならない!」 である。
先の章で、ヒロシマや9・11のような忘れられないほど凄惨な事件の裏にある本当の動機は、人類に新しい精神的な理論的枠組みを押しっけることかもしれないと私は述べた。
シオニストと彼らを支える世界主義者(グローバリスト)は、同じ理由から、ホロコーストの残酷さに一役買っていたのかもしれない。
ホロコーストゆえに、ユダヤ人は自分たちの国が必要だと思うにいたり、世界中がそれに同意した。
パレスチナ人は多くの人々の心の中でナチスと同類だと見なされ、イスラエル人は自分たちの国と大地から彼らを追放して服従させることに道徳的な承認を得た。
イスラエルに対する非難は、ナチスの反ユダヤ主義と同一視されることが多い。
心理兵器としてのホロコーストはまた、新世界秩序の様々な大義名分としての役割も果たしている。
世界は英雄の犠牲者(ユダヤ人)と憎む者(ナチス)とに二分されている。
自由主義のロックフエラー陣営に擁護された「犠牲者」には、虐げられた女性、同性愛者、そしてそのときの趣向によって様変わりする少数民族のどれかが含まれている。
「憎む者」はそれを受け入れない心の狭い人々で、世界主義者が破壊したいと願う「家族」「信仰」「民主主義」「個人主義」「独立国家」を守る者だ。
憎む者は「右翼」であり、心の広い自由主義者は彼らを断じて許さない。
私はユダヤ人ホロコーストに対するナチスの責任を減免するつもりはまったくない。
だが、シォニスト世界主義者がそれを心理兵器として利用していることについては詳しく検討したいと思う。
先へ進む前に、まず私自身についてはつきりと述べておいたほうがいいだろう。
私は、キリスト教の神やキリストの愛の福音書を信じるような、ユダヤの法を守らなければ自己嫌悪もしないカナダのユダヤ人だ。祖父母はみな、ホロコーストで命を落とした。
両親はユダヤ人ではないとの主張が通ってかろうじて生きながらえた。
私は1972~3年にイスラエルに住んでいたが、イスラエル人がカナダ人と同じくらい物質主義に思えたのでその地を離れた。
イスラエルはまた、自国民をむさぼり食う国だという印象を私に植え付けた。
それにもかかわらず、その真の姿に気づくまで私はシオニストだった。今もなお、パレスチナ人に賠償したうえで1967年の境界線内にイスラエルを存続させることを支持している。
ほとんどのイスラエル人とユダヤ人が、私と同じようにたぶらかされているのだと思う。
「悪の陳腐さについての報告」が明かすナチスとユダヤの蜜月
ホロコーストの歴史の決定版は、ユダヤ人でバーモント大学の政治学教授だった故ラウル・ヒルバーグが著わした『ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅』である。
ヒルバーグの三巻にのぼる大作はおもにナチス文書の綿密な調査に基づいている。
ヒルバーグは苦労の未かろうじてこの本の出版にこぎつけた。
ナチスが「最終的解決」を実行するにあたって「ユダヤ人評議会(血-デンラート)」に頼っていたということ、そして実質的にはユダヤ人の抵抗がまったくなかったことにまで踏み込んで文章にした。 彼の推測によれば、ユダヤ人の抵抗に遭って死亡したナチスは200人に満たない。
なぜそんな消極的な態度だったのか。ヒルバーグは、犠牲者は英雄らしく見えなくてはならない、どんなに不公平であろうとも苦難を受けなければならないという、ホロコーストの誤った社会通念に縛られているからだと結論づけている(ヒルバーグ『記憶‥ホロコーストの真実を求めて』)。
1960年代、ユダヤ人哲学者のハンナ・アーレントは、ヒルバーグの著書から「ほぼ例外なく」ユダヤの指導者はナチスと協力関係にあったと結論づけたため、中傷され、追放された。
彼女の著書『エルサレムのアイヒマン‥悪の陳腐さについての報告』には以下のように書かれている。
「ワルシャワならぬアムステルダムでも、ブダペストならぬベルリンでも、人物や所有財産のリストを集め、強制移送と皆殺しの費用を負担させるために移送される者から金を取り立て、立ち退いた家々の記録を取り、ユダヤ人を捕らえて列車に乗せるために警察を動員し、果ては最後の没収と称してユダヤ社会の財産を良い状態のまま手渡す仕事は、ユダヤ人の役人の手に委ねることができた。 ユダヤ人であることを示す黄色い星のバッジ、布、洗えるプラスチック製の派手な腕章は、彼らが配布した。ときには売りつけることもあつた」
ユダヤ人にまったくまとまりがなく指導者を欠いていたなら、多くの混乱をまねき、悲惨な状態を生んだだろうが、全体の死者数ははるかに少なかっただろう、とアーレントは言う。
ユダヤ人がおとなしく死んでいった理由は謎でも何でもない。
ユダヤの指導者が彼らを欺いたのだ。圧倒的なカの差に直面すると困難に屈せず突き進もうとするという、古くからのユダヤ人の習性にも一因があるとヒルバーグは言う。
しかし、それよりも重要な要因の一つは、ユダヤ人の世界的指導者とユダヤ人評議会(ユーデンラート)がシオニストに支配されていたことだ。
シオニストはユダヤ人の離散(デイアスポラ)をよく思わず、救済の試みをさかんに妨害した。
ユダヤ人が国外へ逃げ延びることができるのなら、何のためにイスラエルを作るというのか? かくして、シオニストのスウェーデン人ラビ、エーレンプライス博士は、一万人のユダヤ人を助けようとしたスウェーデンの試みを台無しにした。
イギリス国会の同様な動きも、シオニストが粉砕した。多くの合法な身代金計画もはねつけ、抵抗運動はやめさせた。
だいたいにおいてシオニストは世界主義者エリートの計画を推進し、ホロコーストの報道を差し止め、特別法案について論じようとはしなかった。
連合国軍はアウシユビッツからほんの数キロのところにある工場を爆撃したが、火葬場や線路は手つかずのままだった。
シオニストは、ユダヤ人の死者が多ければ多いほど、世界が彼らに対して負う道義的な義務は大きいと考えていたのである。
核兵器よりも強力な「イスラエルの嘘」
私のような世代のユダヤ人は、1948年の国連による分割決議以降、アラブ諸国が平和を好むイスラエルを攻撃していると教えられた。
アラブ諸国は、ユダヤ人が一掃されるまで何もせずに任せておけとパレスチナ人に向けて放送した。
実際、イスラエルはパレスチナの57%を与えられたが、すぐさまさらなる領土を奪い、デイル・ヤッシンで250人以上、リッダでも250人のパレスチナ人を虐殺して、70万もの人々が恐怖に逃げ惑う状況を作り出した。
アラブのラジオ放送はでたらめだった。アラブの放送は住民に同じ場所に留まることをうながしていたのである
(マイケル・プライアー『シオニズムとイスラエル国‥あるモラル調査(Zionism and the State of Israel:A Moral Inquiry)』1999年)。
イスラエルの初代首相ダヴイド・ベン・グリオンは、1948年8月16日付けのタイム誌で、1000万人が集うユダヤ国家を頭に描いていると発言した。 国連による分割の境界線内にそれ
だけの人数が入るのかと問われて、彼は答えた。「難しいでしょう」
国民の知らないところで、イスラエルは終始、中東を植民地化して新世界秩序の要になることを指示されてきた。
「我々の方針は人類をひとつにまとめることでなくてはならない」とベン・グリオンはタイム誌の記者に語った。「国連はユダヤ人の理想だと考える」
モサドのウエブサイト「デブカ・ウイークリー」がイラク戦争についてどのように記述しているかを見てほしい。
「アメリカ政府はかならず油田を手中に収め、イラク周辺国家を意のままに操り、中東の国境や政府の再編計画に従わせることができるだろう」(2000年2月23日)
要するに、ホロコーストは世界主義者にパレスチナを侵略する「道徳的権限」を与え、世界中のユダヤ人は知らず知らずのうちに彼らの大目的に巻き込まれた。
実際には、彼らはもっとも悪質なやり方でヨーロッパのユダヤ民族の信用を裏切った。
一般のイスラエル国民とユダヤ人は、かつてヨーロッパのユダヤ人がそうだったように、盲目的に指導者に従うことができる。
アメリカ人はジョージ・W・ブッシュを信じることができよう。しかし結果はまちがいなく同じだ。
核爆弾よりも強大なカを持つ嘘は、悪魔の最強兵器だ。 爆弾は単に荒廃させるだけだが、嘘は魂を奪う。罪のない何百万もの人々を悪魔の大義に加担させている。
ユダヤ人は新たなホロコーストに陥れられようとしている
1938~39年、ヨーロッパでユダヤ人の地獄の炎が噴き上がる直前、すべての出口が固く閉ざされた。ナチスはユダヤ人が出て行くことに異論はなかった。
問題は、彼らを受け入れてもよいという国がなかったことだった。
1939年5月、ドイツのユダヤ人難民900人を乗せた旅客定期船セントルイス号がハバナで入港を拒否された。
乗客が多額の費用を払って手に入れた観光ビザがキューバ当局に取り消されたのである。 定期船はフロリダ沖に停泊したが、フランクリン・ルーズヴエルト大統領は埠頭への接岸を認めなかった。
船はやむなくヨーロッパへ戻り、難民は連合国四国に分けて引き取られたが、そのうち三国はまもなく侵略された。
望まれないユダヤ人のイメージはユダヤ精神に強く焼きついた。反ユダヤ主義から身を守るためにイスラエルに祖国が必要だとの主張がなされた。
数えきれないはど多くのユダヤ人が、本来の所有者からイスラエルを奪い取り、そこにユダヤの聖地を作るために資金や人生を捧げた。
数えきれないほど多くの非ユダヤ人がこの大義のために手を貸した。以来、世界平和は不安定な状態にある。第三次世界大戦はこの地を主戦場に準備が進められている。
フランクリン・ルーズヴエルトが、政治の世界では物事は偶然には起こらない、と述べたことは有名だ。
ホロコーストは、ユダヤ人を操り、彼らに道徳的に何をしても許されるような状況を与えるために仕組まれた可能性があるとは、正直考えたくない。
しかしながら『ホロコーストの陰謀(The Holocaust Conspiracy)(1989年)には、連合国と中立国の政府が、はとんどのユダヤ人がヨーロッパに残って死ぬように仕向けたやり口が
示されている。 著者のウィリアム・R・パールは「ドイツの絶滅計画を知ったうえでそれにすすんで協力し、連合国と中立国の収容所で指導的立場にあった」者のために、ニュルンベルク裁判と同様の裁判が必要だと主張している。
ウィリアム・R・パールはは口先だけの陰謀論者ではない。
1930年代にウィーンで弁護士をしていた彼は、シオニズム修正派のためにパレスチナヘの違法な移送をとりまとめる手助けをした人物だ。
アドルフ・アイヒマンと面と向かって交渉もした。戦後はナチス戦犯を起訴した。
著書のなかでパールは、ユダヤ人ホロコーストは国際的な陰謀の一部だと主張している。
だがむろん彼は犯人がイルミナチィ、すなわち世界中央銀行カルテルにカを与えられた、共産主義、シオニスト、ナチスを含むフリーメイソンの最高位を形成している秘密結社であることはわかっていなかった。
彼らの目的は、エルサレムを中心として、魔王ルシファーに捧げる世界政府の専制政治を作り上げることである。
ホロコーストとは「火あぶりにされた生賛」を意味する。 いったいどのような論理で、この大量虐殺を「犠牲」と呼ぶことができるのか。 むろんイルミナティの論理である。
彼らは世界の目をくらましてイスラエルにフリーメイソン国家を建設するためにユダヤ人を犠牲にした。イスラエル最高裁判所の設計がそれを示す証拠だ。
現代イスラエルは着想からしてすでにフリーメイソンなのである。
これが正しいと仮定して話を進めよう。 ユダヤ人のホロコーストが世界を動かす者たちの企みだったとするなら、彼らは再びそれを繰り返すだろうか。
その疑問についてはあとで述べることにする。
ホロコーストの再現は果たしてあるのか
歴史を振り返れば、イルミナティが悪魔を愛するユダヤ人と非ユダヤ人で構成されており、ルシフェリアンの新世界秩序計画にふさわしくない者は誰であっても食い物にして殺してしまうことがわかる。
一見したところでは、イスラエルはユダヤ人ホロコースト再現の第一候補だろう。
ほとんどのイスラエル人はおそらく、フリーメイソンの新世界秩序という観点から自分たちをとらえていない。
私と同じウイニペグ市民のバリー・ハミシユは、イルミナテイが外交問題評議会のカを利用してイスラエルを支配し、エルサレムを残して、それ以外は究極の目的を達成するための犠牲にするつもりだ、と考えている。
アメリカ・ユダヤ人の役割は、ワイマール共和国におけるユダヤ人の立場と著しく似ている。
政府、文化、経済分野で担っている役割が人数に比べて桁外れに大きい。
自分で意識していようがいまいが、イルミナテイの道具である彼らは、多くの人々から、キリスト教徒やアメリカ人の利益を蝕む者と見られている。
チャック・ボールドウイン牧師はイエス・キリストと「両替屋」を比較した。
「今日の牧師もキリスト教徒も、主イエスの気持ちを共有していないことが非常に残念です。主イエスは現世代の両替屋を蔑んでおられます。なぜなら、アメリカ合衆国を破滅させようとしているのは両替屋だからです。牧師もキリスト教徒もそれが見えません。あるいは、見えても関心を持っているようには思えません」
アメリカ人は、先のドイツ人と同じように、本来反ユダヤ主義ではない。ヒトラーが権力を手にするためには、その前にドイツの経済情勢が悪化する必要があった。
今、アメリカの経済情勢は極端に悪くなり始めている。実際問題として、イルミナテイはユダヤ人を攻撃して得るものがあるのだろうか。
一言で述べるなら、イルミナテイがアメリカを支配するためにシオニストを必要とするかぎり、答えはノーである。
しかし、新世界秩序が今よりも厄介な存在となり、アメリカが危険な状態に陥ったとき、イルミナチイは喜々として再びユダヤ人をスケープゴートに仕立てて利用するかもしれない。
何といっても、「歩」という駒は犠牲にするためにあるのだから。
ホロコースト否定者が垣間見せる「別の顔」
私はホロコースト犠牲者の孫にあたるが、ユダヤ人組織がホロコーストを第二次世界大戦の象徴的な事件にしたがることには違和感を覚える。
これは「ホロコースト研究プログラム」、ホロコースト博物館、『戦場のピアニスト』のようなハリウッド映画の流行に見ることができる。
第二次世界大戦は人類の大惨事だった。
6000万人を超える死者が出た。それなのにどうしてユダヤ人の経験だけに目を向けるのか。 狙いは犠牲者という地位を「獲得」するためである。
罪の意識は非常に効果的な心理兵器だ。 イルミナティはユダヤ人を特別な地位に押し上げるためにそれを利用している。さらに黒人、女性、同性愛者にも同じことをしているのである。
そもそも反ユダヤ主義の最初の原因は自民族中心主義である。ユダヤ人はいつでも「乗っ取っている」と非難される。ユダヤ人の黒幕が悪循環を延々と続けさせているのだ。
私はまた、エルンスト・ツンデルのようなネオナチでホロコースト否定論者を「憎悪による犯罪」に分類しょうとすることにも頭を悩ませている。
ツンデルのウエブサイトには、殺害されたユダヤ人はわずか100万人にすぎなかった、ガス室は存在しなかった、ヒトラーは集団虐殺を意図していなかった、とある。
ツンデルの主張は間違っている。しかし、彼にはその間違った主張を行なう権利がある。 社会には過去の記録を論じる人々がいなければならない。
正しいことを言っている場合もある。 もし誤情報を広めることが犯罪なら、NBCテレビの夜のニュース・キヤスターを監獄に放り込むべきではないのか。
カナダはエルンスト・ツンデルを監獄に入れた。彼の妻の話では、刑務所では極めて不当な扱いを受けていたという。 彼は「危険人物」としてドイツへ追放された。
カナダ・ユダヤ人協会のバーニー・ファーバーは、ツンデルは「実際に棍棒を振り回した」のではなく、過激派に「油を注いだ」のだと認めている。
その定義づけは、万人の発言の自由を抑制するものだ。実際、カナダ・ユダヤ人協会は私の発言の自由を制限しようとしている。
真実を問うことが「憎悪」になるとき、我々はオーウェルが描いた『1984年』の思想犯罪の時代に入ったということだ。
思い違いをしてはいけない。これは専制政治へと転落する危険な坂道であり、カナダ・ユダヤ人協会のようなユダヤ人組織が先頭に立っている。
憎悪の定義は、社会を再構築して洗脳するために都合のよいように用いられている。
たとえば、女性同性愛者でフェミニストの教授が感受性の強い少女たちに、男性は暴力を振るう可能性を秘めている性の捕食者で、家族というものはすべて耐えがたいものだと教える。
それでかまわない。 ユダヤの律法タルムードにはキリストとキリスト教徒に対する憎悪が満ちあふれている。それも重要ではない。
カナダの国会議員スヴエン・ロビンソンは「同性愛者たたき」を憎悪による犯罪だと認めさせようとした。
同性愛者に対して暴力を振るうという本当の犯罪のことを言っているのではない。
異性愛の役割は自然のものではなく同性愛のそれが自然だ、と子供たちに教えるような運動家から、社会が身を守ろうとすることを阻止するものだ(ちなみにロビンソンの議員生命は、
男性の愛人のために金の指輪を万引きして逮捕されたことであつけなく終わった)。
いわゆる「反ユダヤ主義者」の多くが私に手紙を寄せているが、ほとんどは憎しみに満ちているものでも人種差別的なものでもまったくない。
彼らは有害な攻撃から合法的な利益を守ろうとしているのである。
反ユダヤ主義の筆頭であり、『国際ユダヤ人』の著者でもあるヘンリー・フォードは、彼の工場で何千ものユダヤ人を雇用した。
平和の船運動ではユダヤ人のロジカ・シユヴイマー夫人と緊密に協力していた。フォードのユダヤ人建築家アルパート・カーンは、彼のために数々の建物を設計した。
ユダヤ人の黒幕は、彼らの政策に反対する者の敵意を和らげるために反ユダヤ主義を利用する。
ユダヤ人のホロコーストを宣伝すれば、ユダヤ人の地位を世界でも第一級の「犠牲者」として維持できる。それが彼らにとって批判を免れる術となる。
人々は彼らに好意的になり、彼らの指示や影響に快く応じるようになるのだ(同じ戦略が、同性愛者や女性に「犠牲者」という色づけをする場合にも用いられている)。
ユダヤ人の黒幕は、ユダヤ人を操り、寄付を引き出すために、犠牲者の地位を利用する。
犠牲者であるという状態は、ユダヤ人を、道徳観を失った抜け殻のようなモラルゾンビに変えてしまうことがある。
私はこれまでの人生のほとんどで、パレスチナ人の彼らの祖国に対する権利というものを考慮していなかった。「我々は迫害された、よって祖国を得るに値する」という論理が働いたのだ。
ホロコーストはまた新世界秩序計画の目的にもかなっている。
金融のエリートたちが、ユダヤ人を除くすべての人々の心から葬り去ろうとしている二つのもの、つまり民族主義や人種意識の落とし穴について常に注意を促してくれるからだ。
ユダヤ人組織はホロコーストを政治的な目的のために利用して、ホロコースト犠牲者の名誉を汚している。
ユダヤ人に世界一の犠牲者役を割り当てるのは適切ではない。 人類は一つの家族であり、ある虐殺がほかの虐殺より重要だということはない。
エルンスト・ツンデルがユダヤ人のホロコーストを軽減して語るのは不愉快だ。 しかし、語ること自体は犯罪ではない。
こうした疑問については真実だけが問題なのだ。 真実が明らかになるのを待とう。ツンデルの裁きはそれに任せる。
ユダヤ人以外のホロコーストが隠され、ツンデルが収監された理由は、ユダヤ人のホロコーストが新世界秩序計画を進めるうえで価値ある道具となるからだ。
ユダヤ人という駒の道徳観を麻痺させて、ナチスのような敵をすべて中傷させるためである。
モラル地獄へ転落していくイスラエル国家
「神に選ばれし者」は悪魔に選ばれた人々だった。シオニストは、ホロコーストと1948年の「独立戦争」を策略として用いることで彼らを支配した。
[1] ホロコーストが起きたために、ユダヤ人に「民族的郷土」(ナショナル・ホーム) が必要になったのではない。
イスラエル建国のために、ユダヤ人はホロコーストの犠牲になったのである。 イルミナテイがイスラエルを新世界秩序の中心にすえようと望んだ。
ロスチャイルドが建てたイスラエル最高裁判所の、露骨なフリーメイソンの象徴記号がそれを暗示している。 そして、イスラエルはイスラム世界を侵略するための砦でもある。
[2]1948年の「独立戦争」では、ユダヤ人が教えられている事実とは異なり、イスラエル人は血に飢えたアラブ軍による第二のホロコーストには直面しなかった。
実際には、この戦争はシオニストによるパレスチナ人の残虐な民族浄化だった。 この「ナクバ(大破局)」は、ナチスのユダヤ人に対する行為を思い起こさせる。
まずは二つ日の嘘から取り上げよう。
「まやかしの戦争」で手にした祖国
イスラエルの歴史学者イラン・パペによれば、1948年は、あらかじめ計画された通り、ほとんど無防備な100万のパレスチナ人を、代々受け継いできた家、果樹園、畑、商売から追放
するための口実であり隠れ蓑だった(『パレスチナの民族浄化(The Ethnic Cleansing of Palestine)』2006年)。
シオニスト指導者は、近隣のアラブ諸国が脅威にはならないことを知っていた。 パレスチナ人はユダヤ人が教えられているように自発的に出て行ったのではない。追い出されたのだ。
イギリスと国連も共犯である。バルフォア宣言でパレスチナ人の権利を擁護すると約束したにもかかわらず、イギリスは7万5000人の兵を派遣しておきながら
大虐殺と略奪を許した。
国連は、100万ものパレスチナ人が住んでいる領土を60万のユダヤ人に譲り渡し、パレスチナ人を、「少なくとも8割がユダヤ人の国家だけが存続可能な安定した国家だといえる」と公言するダヴイド・ペン・グリオンのなすがままにさせた。
国連が指定したユダヤ人国家の耕作地の89%は、パレスチナ人の所有地だった(『パレスチナの民族浄化』)。
ヨルダンのアラブ軍団のイギリス人隊長ジョン・バゴツト・グラブ将軍は1948年を「まやかしの戦争」と呼ぶ。
ほとんどの戦争と同じように、結果が前もって決められていたためだ。
アラブ軍を率いていたヨルダンのアブドラ国王は、ヨルダン川西岸地区と東エルサレムを得る代わりに名ばかりの抵抗しかしないと、シオニストと極秘の取引を結んでいた。
さらに、イギリスがアラブ軍を指揮して物資を削減した。
「寄せ集めの守備軍」からははど遠く、イスラエルは五万の兵を持ち、うち半数はイギリス軍で兵役に服した経験があった。またイスラエルは小規模な空軍、海軍、戦車、装甲車、重砲も保有していた。
その彼らと対戦していたのが本物の「寄せ集めの守備軍」で、おそらく一万人はどの、訓練も装備も不十分なパレスチナ人の準軍事的な一団とアラブ世界からの志願兵だった。
アラブ諸国の雄弁さとは裏腹に、ユダヤ人を海へと追い出せる公算はまったくなかった。パレスチナ人は無抵抗だった。
彼らはたいした危険ではないと高を括っていたのだ。これまでオスマン帝国やイギリスの支配下で生き延びてきたのだから、ユダヤ人政権下でも何とかなるだろう。
多くの村ではユダヤ人と「不可侵条約」を結んだ。
1948年3月、ベン・グリオンはユダヤ機関執行部にこう語った。「パレスチナの民衆の大多数は、分割を既成事実として受け入れている。〔彼らは〕戦いたくないのだ」
イギリス軍指揮下のアラブ軍団だけが事実上の敵軍となりそうだった。シオニストが協定を破棄してエルサレム旧市街を攻撃したとき、彼らを撃退するためにこの軍団が活用された。
ほかのアラブ諸国が非常に弱かったので、シオニストは南レバノンを占領してアラブ人を追い出した。
1948年五月二四日、ダヴイド・ベン・グリオンが日記に密かに記した内容は、困難な状況に追い込まれた人々の指導者とはとても思えない。
「我々はレバノンにキリスト教国家を建設する。南側の国境はリタニ川となるだろう。我々はトランスヨルダンに侵入、アンマンに爆弾を投下して軍隊を壊滅させる。
それでシリアは落ちる。エジプトが抵抗しっづけるようなら、ポートサイド、アレクサンドリア、そしてカイロを爆撃することになるだろう」(『パレスチナの民族浄化』)
そう、たしかにパレスチナ人はいくつかの輸送船団を攻撃し、少なからぬユダヤ人の命を犠牲にしてユダヤ人入植地を孤立させた。
こうした攻撃が、自分たちの攻撃に対する抵抗をすべて「反ユダヤ主義」と呼ぶシオニストの思うつぼにはまったのだ。
ナクバ=大破局をもたらしたパレスチナ民族浄化計画
アラブ語に堪能なイラン・パペは、パレスチナ難民キャンプで生存者を取材した。彼はパレスチナ難民の話をイスラエル国防軍の公式記録と照合した。
正規のアラブ兵がパレスチナに足を踏み入れる前に、200を超えるアラブの村々がすでに破壊されていた。この民族浄化計画は「D計画」と呼ばれた。
パレスチナ人居住区と所有地すべての詳しい調査記録が準備されていた(不用心なパレスチナ人が、この不気味な「国勢調査」の調査員を親切にもてなすこともしばしばだった)。
シオニストは夜間にパレスチナ人の村を攻撃して、住民が眠っている家々をダイナマイトで爆破した。
それから、10歳から50歳までの男性を駆り集めて射殺、あるいは捕虜収容所へ送った。
女、子供、老人は立ち退かされた。最終的には75万人がガザ、ヨルダン川西岸地区、あるいは周辺諸国の難民キャンプに追いやられた。婦女暴行や略奪が横行した。
エルサレム、ヤッファ、ハイファといった大都市では、パレスチナ人居住区が集中砲撃を浴びて、人々は恐怖におののき、殺された。
全体として、1000あったパレスチナの村のうち530が物理的に破壊された。さらに十数の市や町が明け渡された。
なかには、ユダヤ人との経済的あるいは個人的なつながりを築いてこの運命を逃れた村もある。だがシオニストはこうした「示談」の多くに従わなかった。
デイル・ヤッシン村の虐殺は悲惨なものだったが、1948年10月28日に、ベールシエバとヘブロンのあいだにあるダワイメー村で繰り広げられた虐殺はそれ以上だった。
パペの言葉を引用する。
「翌日、危険を冒して村へ入ったハッサン・マーモウド・イーデイブ村長は、モスクのなかに積み上げられた死体を恐怖のまなざしで見つめた。
通りにもまた多くの死者が散らばつていた。男、女、子供。彼の父親の姿もあった。(中略)455人が行方不明だった。うち170人は女性と子供たちである。
この虐殺に加担したユダヤ人兵士もぞつとするような光景だったと報告している。 頭を割られた赤ん坊。強姦され、あるいは生きたまま家ごと焼かれた女たち。刺し殺された男たち。
これらは事件から数日以内に〔イスラエル軍の〕最高司令部に送られた目撃者の証言である」(『パレスチナの民族浄化』)
狂信国家イスラエルが認めるべき歴史の真実
今日でもナクバは、ガザ地区、ヨルダン川西岸地区、そして分離壁沿いで続いている。
レバノン、アフガニスタン、イラクでも続いているということもできよう。 イスラエルが言うところの「既成事実」を強化するために、新たな入植地の建設も進められている。
イスラエル国民とその支持者の大多数は、道徳的な「既成事実」で塗り固められている。
ホロコーストや「独立戦争」の事実を偽られてきた彼らは、道徳的な憎悪にまみれている。 多くの人がそれにあわせて人生を築き上げてきた。今になつてどうすればよいのだろう。
もし、進む道を間違えてしまったなら、それが正しい道であるふりをしても仕方がない。
向きを変えて、もと釆た道を引き返さなければならない。 早ければ早いほどよいだろう。 もし私がイスラエルに住んでいたなら、真実を暴こうとするか、国を離れるだろう。
シオニストは事実を認め、謝罪の意を表すると同時にパレスチナ人に十分な賠償を行なうという二本立ての解決策をとるべきだと思う。 帰還権には制限を設けるべきだろう。
パレスチナ人はそれを受け入れるだろうとイラン・パペは言う。
パペは類い稀な歴史学者だ。 誠実で、勇気があり、真のユダヤ精神にのっとった道義をわきまえている。
彼の研究は、長いあいだ否定されてきたパレスチナ人側の事件の真相を「完全に擁護する」ものだという(一方で「ナクバ否定」は誰からも犯罪扱いなどされていない)。
イスラエル国民は、地獄の炎に包まれてしまう前に、二八〇度の方向転換をはかり、私たち残りの人間を率いていく必要がある。
フリーメイソンのイスラエル人指導者を介して、イルミナティがイスラエルを支配している。 イルミナテイはすでに一度ならずユダヤ人を裏切った。
パペは楽観視していない。 2006年7月の計画的なレバノン攻撃が我慢の限界だった。
ハイフア大学教授だつた彼は、ハト派の同僚が政府の理由付けを鵜呑みにするのをじつと見ていた。 彼らは悪魔の「既成事実」にとらわれている。
どちらかといえば、現在のイスラエルは以前よりも狂信的だ。パペはイスラエルを離れ、イギリスのエクセター大学で歴史学の教授になった。
人類が平和に繁栄する道は一つしかない。たとえ自分自身の罪を問うものであったり、痛みをともなうものであったりしても、それを真実だと認めることである。