12イルミナティはいつ、どこで誕生したか
イルミナティはいつ、どこで誕生したか
政治の圧力により、宗教は表舞台から姿を消した。しかし、政治の現状を最もうまく説明できるのが宗教であるという状況は今なお変わっていない。
政治闘争の本質は、実は霊的なものである。宇宙で展開されている、人間の魂をめぐる神(=善)と悪魔(=悪)の争いなのだ。
この争いは、イルミナテイが率いる悪魔に身を捧げた国際金融エリートと、神の計画に従うそれ以外の人類との戦いにほかならない。
しかし、何も知らない一般大衆は、子供のように無邪気に暮らしている。
国家や宗教、イデオロギー、右派と左派の戦いなどは表面的なものにすぎない。オカルト主義エリートはあらゆる闘争を生み出し、しかも両方の側をコントロールしている。
遠大な計画から目をそらしつつ、その計画を進行させていくためだ。
エリートの企てるその計画とは、地球に新たな封建体制をもたらして自らの植民地にすることである。
そして計画には、疫病や災害、戦争を通じて世界の人口を減らすことや、生き残りをマインドコントロールして奴隷化し、家畜のように増やすこと、ルシフアーを神の地位に引き上げることなどが盛り込まれている。
今後10年から20年の間に、大きな変動が起こる可能性がある。 私たちに残された時間は少ない。
私たちがメディアに撹乱され、セックスに目を向けさせられている間に、エリートたちは様々な人心操作やコントロールの手法を試し、実行しているのだ。
国連などの無数の機関が、事実上世間の監視をまったく受けずにエリートたちの「世界政府」計画を推進している。
比較的最近の例では、「テロとの戦い」や抑圧的な「愛国法」、イラク戦争など正当化するためにエリートたちは9・11テロ事件を起こした。
ニューオーリンズの水没、鳥インフルエンザとワクチン接種、大規模な停電なども彼らの実験か、さらなる災害の前触れかもしれない。
彼らは核戦争に備え、ノルウェーの離島に「種子バンク」も設立した。
高学歴のインテリ層に属する人々は、このような話をすると目が点になる。 教育とマスメディアによって完全に洗脳されてしまった結果だ。
「イルミナテイ」という言葉を聞くとわくわくしてくるという人もいるかもしれないが、これはフィクションなどではない。フリーメイソンの内部に実際に存在する悪魔教団なのだ。
すでにメンバーが誰か明らかになつているし、敷地内に侵入した者もいる。 計画書や通信記録も持ち出され、出版されている。
公式の審問の場で深刻な危機について証言した離脱者たちもいる。 連中は表向きは静かになつたが、単に地下に潜ったにすぎない。
すでに強大な勢力に成長しており、近代史は事実上彼らが作ってきたといっても過言ではないのだ。
イルミナテイは進歩や改革、革命の名の下に世界を誘導し、今や人類の未来をおびやかしている。
ヴアイスハウプト理論で武装した邪悪な組繊
「イルミナテイ」という言葉は「啓示の光に触れた人々」を意味し、「光をもたらす者」ルシファーの存在を示唆している。
その基本理念は、「正しい理性」(普遍的なモラル)を世俗的な「理性」(功利)に塗り替えるというものだ。
フリーメイソンとイルミナチイの教条は、「汝の心のおもむくままに」(寛容)である。 神や自然ではなく、イルミナテイこそが現実を定めていくという考え方だ。
イルミナチイの掲げるヒューマニズムは世俗主義であり、悪魔信仰に人類を導くことにほかならない。
社会からモラルが失われつつある今、そのような現実がいよいよ浮き彫りになりつつある。
その証拠に世界は、「グランド・セフト・オート」というゲームや、ハリウッドのホラー映画やパニック映画に現実がどんどん近づいているではないか。
植物も、犬も、子供も、ささやかな糧と愛さえ与えられれば、定められた通りの素晴らしいものに育っていくのが本来の姿だ。
イルミナテイは、「性の解放」や「平等」の名の下に私たちを機能不全に陥らせ、神の定めた運命の成就を阻害しようとしているのだ。
1770年、マイヤー・ロスチャイルドはアダム・ヴアイスハウプトという22歳の大学講師を雇い、ヨーロッパの社交界のトップにいる人々を秘密カルトに勧誘させた。
このカルトの目的は、西側(キリスト教)社会を後退に向かわせることだった(ちなみにヴアイスハウプトはラビの息子だったが、カトリックとして育てられている)。
以下はデヴイツド・アレン・リヴエラのオンライン版書籍『最終警告(Final Warning)』と、ジェームズ・ウォードナーの名著『邪悪なる同盟((Unholy Alliances)からの抄録だ。
イルミナテイは1776年5月1日に創設された。ヴアイスハウプトは次のように記している。
「我々の教団の最大の強みは、世間から隠されている点にある。いかなる場においても組織がこの名前で表に出る事態は避けなければならない。
常に別の名前、別の事業で覆い隠す必要がある。 フリーメイソンの下位の三層ということにするのが一番だ。世間にはなじみ深いし、たいしたことをやるとは思っていない。
ほとんど注目されないだろう」
1781年12月20日、ウイルヘルムスバッドで会議が開かれ、フリーメイソンの最初の三層をイルミナテイの位階組織にする合意が交わされた。この会議に参加したリヨンのマルチイニスト・ロッジのフリーメイソン会員コント・ド・ヴイリユーは、帰国後次のように報告している。
「私が言えるのは、事態が想像以上に重大だということだ。計画されている陰謀は練り込まれており、君主も教会も逃れることはできないだろう」
ネスタ・ウエブスターは著書『世界革命(World Revolution)』において、イルミナチイのやり口を紹介しているが、これはアドルフ・ヒトラーやティモシー・レーヒーの手口とも共通している。
「イルミナテイ主義のやり方の特徴は、上位の者と手先レベルの人間をともに入会させ、真面目な理論家の夢想や狂信者の大義をバックアップし、野心満々のエゴイストの虚栄心をくすぐつたり、不安定な心理に働きかけたり、あるいは富や権力ヘの情熱を利用して、まったく異なる目的を持った人間を教団の秘密の企みに協力させる点にある」
イルミナテイは、金やセックスを提供して社会の上層にいる人間を籠絡し、経済的破滅や暴露、暗殺をほのめかして従わせるといったこともやっている。
これは今日でも行なわれていることだ。
ヴアイスハウプトはこんなことも書いている。「その時々によって話を変えることだ。そうすることで、下の者たちには本当の目的がわからなくなる」
その本当の目的とは、「カと富を手に入れ、世俗的政府や宗教的政府を転覆させて世界を支配することにほかならない」
そのために最初にやるべきことは、著述家、作家、出版社、教育者を仲間にすることだった。
実際、ダーウインからニーチエ、マルクスに至る近代の偉大な思想家たちは、イルミナテイの手先や駒であった。ヴアイスハウプトは、ある大学について次のように書いている。
「教授全員がイルミナチイのメンバーだ。学生たちもイルミナチイ主義の信者になる」(ウォードナー『邪悪なる同盟』)
ドイツでイルミナテイ組織が拡大するにつれ、オッペンハイマー、ウエルトハイマー、シエスター、シユバイヤー、シユテルンといったユダヤの名家からの寄付が集まるようになってきた。その中には当然ながらロスチャイルドも含まれていた。
ジラルド・B・ウインロッドの著書『アダム・ヴアイスハウプト 人の姿をした悪魔(Adam Weishaupt: A Human Devil)』によると、「ヴアイスハウプトの39人の直属の部下のうち、17名がユダヤ人だった」という。
イルミナテイ教団はババリアから燎原の火のごとく広がっていった。メンバーはほどなく300人に膨らみ、そこにはあらゆる分野の人間が取り込まれていた。
学生、商人、医師、弁護士、裁判官、教授、役人、銀行家に加え、聖職者までがメンバーに名を連ねている。
著名な人物としては、オルレアン公、ザクセン=ワイマール=コーブルク=ゴータ公エルンスト・アウグストウス、ヘッセン=カッセル方伯シヤルル、ヨハン・ゴツトフリート・ハルダー(哲学者)、クレメンス・メッテルニヒ、ロシアのエカチリーナ二世、ミラボー、コンスタンツア侯爵夫人(「デイオメデス」)、ブランシワイク公フエルディナンド(「アーロン」)、ザクセン=ワイマール公カルル・オーギユスト、ゲーテ(詩人)、デンマークのクリスチャン七世、スウェーデンのグスタフ三世、ポーランドのポニヤトフスキ国王などがいる。
1768年にフランクフルトでフリーメイソンの第三回大会が行なわれたときには、事実上すべてのフリーメイソン・ロッジがイルミナチイの支配下に置かれていた。
これらのロッジには、ドイツの諸地域、オーストリア、ハンガリー、イングランド、スコットランド、ポーランド、フランス、ベルギー、スイス、イタリア、オランダ、スペイン、スウェーデン、ロシア、アイルランド、アフリカ、アメリカに散らばる秘密結社のメンバー300万人が所属していた。
1790年代、米国ではイルミナテイに対する恐怖が広がった。
1789年にはジエデデイア・モース牧師が、チャールズタウンで行なつた説教で次のように指摘している。
「ヨーロッパの民間組織やキリスト教系組織はほぼ例外なく、恐るべき組織により基盤そのものが揺らいでいます。フランス革命さえも、元をたどればこの陰謀にたどり着くはずです」
1832年、ウイリアム・ラッセルはスカル&ボーンズの名でエール大学にイルミナテイ支部を作った。ジョージ・W・ブッシュ大統領と父ブッシュ、ジョン・ケリーもこの組織のメンバーである。
1785年9月9日、ジョセフ・ウッシユナイダー弁護士を含む三人の離脱者が、バグアリア予審軍法会議でイルミナテイの目的について証言した。
それによると、彼らは君主制と秩序あるあらゆる政治体制の廃絶を目指しているという。
また、私有財産の廃止(イルミナテイが接収)、愛国心(国家)の根絶、家族の解体(結婚、倫理、政府による子供への教育の提供などの廃止によって実現)、そして宗教(とりわけキリスト教)の根絶も目指していた。
これらはマルクスが1848年に打ち出した共産主義の目指すところにほかならない。
イルミナテイと共産主義はまさに一体なのだ。アカ(Reds)という言葉の元になったのは赤い盾(Red Shild)、すなわちロスチャイルド(Rosthschild)である。
1794年、ブランシワイク公が、押収されたイルミナテイの文書に基づく声明を発表した。
「民衆に広がる不満は彼らが醸成したものだ。彼らはまず宗教への憎しみを煽った。彼らは人権なるものを創作し、そのような権利を君主から取り戻すべきだと民衆をたきつけた。
あらゆる社会的繋がりと秩序を破壊する計画があることは、彼らの言動にはっきり現われている。彼らは大量の出版物を世界にばらまき、あらゆる階層と地位の人間を取り込んできた。
最も賢明な人々まで、別の目的を偽って籠絡してきた」(『闇の光を掲げる者たち(Light-bearers of Darkness)』)
悪魔の勝利は人類の破滅を意味する
人類は誤った方向に舵を切ってしまった。 このままでは呪われた運命を避けられそうにない。
政治、文化、経済分野のエリートたちは、彼らに利用されているか、宇宙規模の悪魔の陰謀に積極的に加担しているかのどちらかである。
私たちや子孫は天寿をまっとうできないかもしれない。 しかし、少なくともその理由を知った上で死ぬことができる。何百万人もの私たちの祖先は、それすらも許されなかった。
神と悪魔は、人間の魂をめぐつて賭けをした。神が勝てば、人間は生まれながらの神与の権利を謳歌できる。悪魔が勝てば、人間は破滅する。
政治に宗教的な意味があるというのは、つまりそういうことである。