曲阜の孔廟、孔林、孔府

儒教の開祖として知られる孔子は、山東省曲阜の地で生まれ、前479年に没した。孔子の言行を、後に弟子がまとめたものが『論語』であり、『大学』『中庸』『孟子』と並んで儒教の経書(四書)となっている。孔子の死後、曲阜の旧居は廟へと改築された。漢代以降、儒教が国教となり孔子の地位が高まるにつれて、歴代皇帝の手厚い庇護と崇敬のもと、廟の規模は増していった。現在では、孔子のかつての住居を中心として100を超える堂宇が立ち並ぶ廟へと姿を変えている。

唐代には、州・県に孔子廟をつくることを命じる詔が出され、それ以降中国各地に孔子廟が見られるようになったが、「曲阜の孔子廟、孔林、孔府」はその総本山である。

日本にも、東京都の湯島聖堂をはじめとして各地に孔子廟が存在している。孔子廟の存在は、極東アジアにおける儒教、儒学の展開を知る上でも重要なものであるといえよう。

参考文献リスト

孔廟

孔廟

孔廟

孔廟

孔廟

孔廟

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孔府

孔府

孔林

孔林

孔府

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