帝国を追放されたルターは、「ユンカー・イェルク」という偽名を使い
ヴァルツブルク城に滞在し、聖書のドイツ語訳などを行って10か月を過ごした。
ルターの信奉者がこの場所を訪れ、記念として壁板に自分の名前を彫り込んだり、
あるいは、家具の欠片を持ち帰ったりしたため、現存するものは少ない。
↓ ルターの時代から残るのは、右下のクジラの脊椎骨のみ(ルターは足置きに使っていた模様)。
↓ 言い伝えでは、翻訳をしていたルターの元に悪魔が訪れ、
ルターがそれにインク壺を投げつけた跡が壁の染みになっていると言われてきた。
壁は一部剥がれ落ち、現在はその跡は見られなくなっている。
↑ 壁にはルターが見たとされる悪魔の模型がぶら下げられている(左上)。
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撮影:井上 順孝
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