透明なガラスなどに光を当てると,光を当てた角度によらず,ガラスの中に入ることができます。でも,ガラスや水などの物質の中から光を外にだそうとしたとき,表面に当てる角度によっては,光が外に出られなくなります。このとき,光は外にでずに100%反射するようになります。このような振る舞いを全反射といいます。図83.1のようにガラスの中から表面に対して斜めに入れたとき,ある角度よりも,面に近い角度になると全反射がおきるのです。これを利用して,プリズムとか,光ファイバーが作られています。プリズムは,図83.2のように光の全反射を利用したもので,一眼レフカメラや潜望鏡などに用いられているのです。