古典電磁気学を最終的に数式化して,まとめたのはスコットランドの物理学者ジェームズ・クラーク・マックスウェル(James Clerk Maxwell、1831~1879)です。マイケル・ファラデーの電磁場理論をもとに,1864年に古典電磁気学の基本式であるマクスウェルの方程式を導きました。マックスウェルの方程式をもとに, 電磁波というものがあることを理論的に予想しました。同時に電磁波の速さは光の速さと同じであることと,横波であることを示しました。
これらの業績から電磁気学の最も偉大な学者の一人とされます。マクスウェルは,本講習のテーマである熱を扱う熱力学や気体分子運動論や統計力学の研究でも重要な研究を行っています。
この他に,土星の輪の発見や世界で初めてカラー写真を撮影したなどの業績もあります。